貸借対照表の構造:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
- 流動資産の変動傾向
- 総資産に占める流動資産の割合は、2018年に98.34%で高く、その後徐々に減少し、2021年には63.67%まで低下している。ただし、2022年には78.36%に回復している。これにより、流動資産の比率は一時的に低下したものの、2022年には再び増加傾向を示していることが確認できる。
- 現金および現金同等物の割合
- 2018年には20.01%で比較的高い水準にあったが、その後減少し、2022年には6.46%まで低下している。これは現金残高の相対的な比重が減少したことを示しており、資金の流れや運用方針に変動があった可能性がある。
- 短期投資の割合
- 短期投資の総資産に占める割合は、2018年の74.1%、2022年には70.66%と一定の水準を維持している。2021年には42.67%と一時的に低下したが、その後回復しており、短期投資を主要な資産運用戦略として維持していることを示唆している。
- 売掛金の変動
- 売掛金の割合は、2018年の1.06%から2019年に1.78%、2021年には6.16%と増加している一方、2022年には0.01%に大きく低下している。これは、売掛金の管理や回収状況の改善、または販売活動の変動を反映している可能性がある。
- 固定資産の変化
- 有形固定資産の割合は、2018年の1.52%から2021年に8.71%へと増加し、その後2022年には7.93%にやや縮小している。オペレーティングリース使用権資産は2021年に導入され、資産構成に寄与している。これらの動きは、資産運用戦略の変化や資産の取得・売却の調整を示唆している。
- 長期投資とその他資産
- 長期投資の割合は、2019年に14.72%、2021年に18.07%と一時的に高まった後、2022年には4.6%に減少している。その他の資産は、2019年に3.06%にピークを迎え、その後は低水準で推移している。これにより、資産の構成は短期投資と流動資産中心にシフトしていることがわかる。
- 総合的な資産構成の傾向
- 全体として、総資産の構成比率は流動資産を中心に一時的な変動を経ながら、2022年には流動資産の比率が回復し、資金運用の流動性を重視した姿勢に変化していることがうかがえる。固定資産や長期投資の割合は比較的低域に留まっており、資産運用のバランスに変化が見られる。