貸借対照表の構造:資産
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Air Products & Chemicals Inc.、連結貸借対照表の構成:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30), 10-K (報告日: 2017-09-30), 10-K (報告日: 2016-09-30), 10-K (報告日: 2015-09-30).
- 流動資産の比率の変化
- 2015年から2020年にかけて、流動資産の総資産に占める割合は増加傾向を示しており、2015年の16.69%から2020年には34.51%に上昇している。特に、2016年から2017年にかけて大きく増加し、その後も高水準を維持していることから、同期間において短期的な流動性の確保や流動資産の効率的な管理が進められたと推察される。
- 現金および現金品目の割合の上昇
- 現金および現金品目の総資産に占める割合は、2015年の1.18%から2020年には20.87%に増加し、近年の流動性向上を示唆している。特に2016年に大きく跳ね上がった後、2017年以降も高水準を保ち、流動性資産の蓄積に重点を置いている可能性がある。
- 非流動資産の変動
- プラントおよび装置の割合は、2015年の55.26%から2020年には47.54%とやや減少した一方で、のれんや無形固定資産の比率は低下傾向にあり、固定資産の縮小や資産の再評価が行われたと考えられる。一方、無形固定資産の比率は全体的に低い水準で推移している。
- 負債および義務の変動
- デリバティブやリース関連資産の比率は全体的に縮小傾向にあり、リース資産についてはオペレーティングリース使用権資産の導入も見られる。長期のリース負債やその他の負債比率の変動に伴い、資産構成の見直しやリースの会計処理の変化も反映されていると推測される。
- 資産構成の総合的な傾向
- 総資産の構成において、固定資産の比率は2015年の83.31%から2020年には65.49%まで低下している一方、流動資産の比率は増加しており、企業の資産運営において流動性の確保と資産の流動性向上に重点を置く戦略へと変化していることが示唆される。これにより、資産の多角化やリスク管理の強化を図っている可能性がある。
- その他の資産の変動と特徴
- その他の債権および流動資産、固定資産においても若干の変動が見られ、総じて資産の質的な構成の調整が行われている様子がうかがえる。特に、キャッシュや短期投資の増加は、企業の財務の柔軟性向上を志向していると考えられる。