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Altria Group Inc. (NYSE:MO)

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損益計算書の構造 

Altria Group Inc.、連結損益計算書の構成

Microsoft Excel
12ヶ月終了 2023/12/31 2022/12/31 2021/12/31 2020/12/31 2019/12/31
純売上高 100.00 100.00 100.00 100.00 100.00
売上原価 -25.40 -25.67 -27.37 -29.89 -28.22
商品に対する物品税 -16.26 -17.56 -18.84 -20.31 -21.16
粗利 58.34% 56.77% 53.79% 49.80% 50.62%
マーケティング、管理、調査の費用 -11.18 -9.27 -9.35 -8.24 -8.86
資産の減損と出口費用 0.00 0.00 0.00 0.02 -0.63
営業利益 47.16% 47.49% 44.44% 41.57% 41.12%
利息 -4.69 -4.49 -4.57 -4.68 -5.26
受取利息 0.65 0.28 0.10 0.05 0.17
利息およびその他の債務費用、純額 -4.04% -4.22% -4.47% -4.62% -5.10%
債務の早期消滅による損失 0.00 0.00 -2.49 0.00 0.00
サービス費用を除く正味定期給付収入 0.52 0.73 0.78 0.29 0.15
株式投資による損益 0.99 -14.51 -22.98 -0.42 6.87
JUUL株式の減損 0.00 0.00 0.00 -9.94 -34.25
クロノス関連金融商品の損失 0.00 -0.06 -0.57 -0.54 -5.74
税引前当期純利益 44.64% 29.44% 14.70% 26.34% 3.05%
(引当金)所得税の給付金 -11.43 -6.48 -5.19 -9.31 -8.22
当期純利益(損失) 33.21% 22.97% 9.51% 17.03% -5.17%
非支配持分に帰属する当期純損失 0.00 0.00 0.00 0.05 0.02
アルトリアに帰属する当期純利益(損失) 33.21% 22.97% 9.51% 17.08% -5.15%

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31).


売上高と粗利益の推移
売上高(純収益)は2019年から2023年にわたり一定の水準を維持しており、変動は見られない。粗利益率は2019年には約50.6%と安定していたが、2021年から2023年にかけて上昇傾向を示し、最も高い58.34%に達している。このことから、売上原価と商品に対する物品税の割合が比較的低い水準にあり、収益性の向上が見られる。
コスト構造の変化
売上原価や商品に対する物品税の比率は、2019年から2023年まで緩やかに減少している。これは、コスト管理や原価削減の結果と考えられる。ただし、マーケティング、管理、調査の費用(純収益に占める割合)は2023年にやや増加しており、販売促進や調査活動の拡充が示唆される。一方、資産の減損と出口費用に関する情報は2020年までに限定され、その後の動きは不明である。
営業利益と純利益の推移
営業利益率は2019年以降、常に40%以上で推移し、2022年には47.49%の高水準に達している。税引前当期純利益も2020年と2022年に顕著な増加を見せ、2023年には44.64%まで上昇している。これらは、収益性の改善とコスト管理の効率化を示す指標と考えられる。特に税引前利益の伸びを受けて、純利益も同様に増加しており、2023年には33.21%に達している。
金融収益と費用の傾向
受取利息や株式投資による損益は年度による変動が大きい。特に株式投資による損益は2021年に大幅なマイナス(約-23%)を記録した後、2023年にはほぼ黒字に回復している。利息およびその他の債務費用の純額は安定しており、年度による大きな変動は見られない。クロノス関連金融商品の損失は2020年に大きなマイナスを示したが、その後は改善している。
税負担と純利益の関係
税引前当期純利益は全期間を通じて増加傾向にあり、2023年には44.64%に達している。一方、所得税の給付金は年度により変動しながらも、2023年に11.43%と増加している。純利益はこの税負担の変動を反映しながら、全体として良好な収益性を維持している。特に2023年には純利益の増加が顕著である。
総合的な分析
全体として、売上の安定性と収益性の向上が観察される。コスト管理の効率化や原価削減により、粗利益率および営業利益率の改善が進んでいることが示唆される。同時に、投資活動や金融収益の変動はあるものの、最終的な純利益の増加に寄与している。これらの要素を総合して見ると、財務パフォーマンスは2020年以降概ね改善傾向にあり、2023年には堅調な収益構造が築かれていると評価できる。