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Home Depot Inc. (NYSE:HD)

デュポンの分析: ROE、ROA、純利益率の内訳 
四半期データ

Microsoft Excel

ROE分解では、純利益を株主資本で割ったものを構成比率の積として表します。

ROEを2つのコンポーネントに分解

Home Depot Inc.、 ROE の分解(四半期データ)

Microsoft Excel
ROE = ROA × 財務レバレッジ比率
2025/08/03 137.17% = 14.62% × 9.38
2025/05/04 184.02% = 14.76% × 12.46
2025/02/02 222.98% = 15.40% × 14.48
2024/10/27 252.51% = 15.02% × 16.81
2024/07/28 334.21% = 15.25% × 21.91
2024/04/28 817.03% = 18.77% × 43.53
2024/01/28 1,450.48% = 19.79% × 73.30
2023/10/29 1,098.18% = 20.78% × 52.85
2023/07/30 1,215.96% = 21.25% × 57.22
2023/04/30 4,626.24% = 21.92% × 211.01
2023/01/29 1,095.07% = 22.38% × 48.94
2022/10/30 1,317.03% = 22.24% × 59.22
2022/07/31 7,124.47% = 22.27% × 319.94
2022/05/01 — = 21.57% × —
2022/01/30 — = 22.86% × —
2021/10/31 1,539.90% = 21.82% × 70.56
2021/08/01 736.64% = 21.54% × 34.20
2021/05/02 844.74% = 20.35% × 41.51
2021/01/31 390.00% = 18.23% × 21.39
2020/11/01 813.68% = 18.66% × 43.60
2020/08/02 — = 18.67% × —
2020/05/03 — = 18.68% × —
2020/02/02 — = 21.94% × —
2019/11/03 — = — × —
2019/08/04 — = — × —
2019/05/05 — = — × —

レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-08-03), 10-Q (報告日: 2025-05-04), 10-K (報告日: 2025-02-02), 10-Q (報告日: 2024-10-27), 10-Q (報告日: 2024-07-28), 10-Q (報告日: 2024-04-28), 10-K (報告日: 2024-01-28), 10-Q (報告日: 2023-10-29), 10-Q (報告日: 2023-07-30), 10-Q (報告日: 2023-04-30), 10-K (報告日: 2023-01-29), 10-Q (報告日: 2022-10-30), 10-Q (報告日: 2022-07-31), 10-Q (報告日: 2022-05-01), 10-K (報告日: 2022-01-30), 10-Q (報告日: 2021-10-31), 10-Q (報告日: 2021-08-01), 10-Q (報告日: 2021-05-02), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-Q (報告日: 2020-11-01), 10-Q (報告日: 2020-08-02), 10-Q (報告日: 2020-05-03), 10-K (報告日: 2020-02-02), 10-Q (報告日: 2019-11-03), 10-Q (報告日: 2019-08-04), 10-Q (報告日: 2019-05-05).

総資産利益率（ROA）の傾向と分析

2019年のデータは欠損しているが、2020年以降はROAの算出値が一貫して示されている。2020年初頭から中期にかけて、ROAは約18.2％から22.9％へと全体的に上昇しており、効率的な資産運用の改善が示唆される。

2021年に入ると、ROAは22～23％台で推移し、2022年にはやや低下傾向となっているが、それでもなお高い水準を維持している。2023年にかけて徐々に低下し、2024年には15％台に下落していることから、資産の収益性は一部で減少に向かっている可能性があると考えられる。

財務レバレッジ比率の変動と解釈

2020年以降、財務レバレッジ比率は変動が見られる。特に2022年1月には319.94と極端に高い値を記録し、財務リスクが著しく増加したことを示す。この高値は、負債の急激な増加や資本構成の変化を反映している可能性がある。

それ以前の期間では比較的低い水準にとどまっているが、2023年には約14.5から73.3へと再び上昇し、その後2024年には下落傾向にある。総じて、レバレッジの変動は財務状況の不安定さや資金調達戦略の変化を示唆している。

自己資本利益率（ROE）の推移と示唆

2020年以降、ROEは著しく高い値を記録し続けている。特に2022年には約4626％に達しており、これは非常に高い株主資本に対する収益性を示す。ただし、その後2023年には約817％まで低下しているが、それでもなお高い水準にある。

この高いROEは、効率的な自己資本の運用や、財務レバレッジの増加による利益の拡大を反映していると考えられる。ただし、2022年と2023年の間に大きな変動があることから、経営戦略か財務構造に何らかの変化があった可能性も示唆される。

ROEを3つの要素に分解

Home Depot Inc.、 ROE の分解(四半期データ)

Microsoft Excel
ROE = 純利益率 × 資産回転率 × 財務レバレッジ比率
2025/08/03 137.17% = 8.86% × 1.65 × 9.38
2025/05/04 184.02% = 8.98% × 1.64 × 12.46
2025/02/02 222.98% = 9.28% × 1.66 × 14.48
2024/10/27 252.51% = 9.45% × 1.59 × 16.81
2024/07/28 334.21% = 9.71% × 1.57 × 21.91
2024/04/28 817.03% = 9.79% × 1.92 × 43.53
2024/01/28 1,450.48% = 9.92% × 1.99 × 73.30
2023/10/29 1,098.18% = 10.22% × 2.03 × 52.85
2023/07/30 1,215.96% = 10.48% × 2.03 × 57.22
2023/04/30 4,626.24% = 10.75% × 2.04 × 211.01
2023/01/29 1,095.07% = 10.87% × 2.06 × 48.94
2022/10/30 1,317.03% = 10.87% × 2.05 × 59.22
2022/07/31 7,124.47% = 10.88% × 2.05 × 319.94
2022/05/01 — = 10.83% × 1.99 × —
2022/01/30 — = 10.87% × 2.10 × —
2021/10/31 1,539.90% = 10.79% × 2.02 × 70.56
2021/08/01 736.64% = 10.55% × 2.04 × 34.20
2021/05/02 844.74% = 10.45% × 1.95 × 41.51
2021/01/31 390.00% = 9.74% × 1.87 × 21.39
2020/11/01 813.68% = 9.94% × 1.88 × 43.60
2020/08/02 — = 9.91% × 1.88 × —
2020/05/03 — = 9.79% × 1.91 × —
2020/02/02 — = 10.20% × 2.15 × —
2019/11/03 — = — × — × —
2019/08/04 — = — × — × —
2019/05/05 — = — × — × —

レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-08-03), 10-Q (報告日: 2025-05-04), 10-K (報告日: 2025-02-02), 10-Q (報告日: 2024-10-27), 10-Q (報告日: 2024-07-28), 10-Q (報告日: 2024-04-28), 10-K (報告日: 2024-01-28), 10-Q (報告日: 2023-10-29), 10-Q (報告日: 2023-07-30), 10-Q (報告日: 2023-04-30), 10-K (報告日: 2023-01-29), 10-Q (報告日: 2022-10-30), 10-Q (報告日: 2022-07-31), 10-Q (報告日: 2022-05-01), 10-K (報告日: 2022-01-30), 10-Q (報告日: 2021-10-31), 10-Q (報告日: 2021-08-01), 10-Q (報告日: 2021-05-02), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-Q (報告日: 2020-11-01), 10-Q (報告日: 2020-08-02), 10-Q (報告日: 2020-05-03), 10-K (報告日: 2020-02-02), 10-Q (報告日: 2019-11-03), 10-Q (報告日: 2019-08-04), 10-Q (報告日: 2019-05-05).

純利益率の推移
2019年のデータは欠損しているが、2020年以降はおおむね10%前後の範囲で安定的に推移している。特に、2021年から2022年にかけては、10.8%台の高水準を維持しており、収益性の維持が図られていることが窺える。ただし、2023年から2025年にかけては徐々に低下傾向にあり、最終的には8.86%に落ち着いている。こうした変動は、競争環境やコスト構造の変化、外部経済状況の影響と関連している可能性がある。
資産回転率の動向
資産回転率は、2019年のデータが欠損であるものの、2020年以降はおおむね1.57から2.15の範囲で推移している。2020年以降、特に2021年にかけて資産効率の改善が見られ、その後も安定的にやや高い水準を維持している。一方、2024年には1.57と比較的低い値に下落しているが、全体としては資産の効率的運用が維持されていることが示されている。
財務レバレッジ比率の動向
財務レバレッジ比率は、2020年以前のデータが欠損し、その後、2020年以降に急激な変動を示している。特に2021年から2022年にかけて大きく増加し、2022年には319.94に達しているが、その後、2023年以降は徐々に低下し、最終的には14.48まで減少している。この変動は、借入金や負債の管理方針の変更、資本構造の調整によるものと推測される。総じて、レバレッジ比率は短期間に大きな変動を見せているものの、近年は低レバレッジ水準に落ち着いてきている。これにより、企業の財務の安定性とリスク管理の改善が図られている可能性がある。
自己資本利益率（ROE）の変動
ROEは、2020年のデータが欠損しているものの、その後の期間では極めて高い値を示している。特に2022年には7,124.47%と非常に高水準に達しており、企業の株主資本に対する収益性の高さを反映している。2023年以降は徐々に低下しつつも、2024年には137.17%、2025年には約184%といった高い水準を維持している。こうしたデータは、企業の収益性や資本効率の高さ、また一時的なレバレッジの効果によるものと考えられる。一方、極めて高いROEは、リスクの高い財務戦略や一時的な利益の変動を反映している可能性もある。

ROEを5つの要素に分解

Home Depot Inc.、 ROE の分解(四半期データ)

Microsoft Excel
ROE = 税負担率 × 利息負担率 × EBITマージン率 × 資産回転率 × 財務レバレッジ比率
2025/08/03 137.17% = 0.76 × 0.89 × 13.15% × 1.65 × 9.38
2025/05/04 184.02% = 0.76 × 0.89 × 13.35% × 1.64 × 12.46
2025/02/02 222.98% = 0.76 × 0.89 × 13.62% × 1.66 × 14.48
2024/10/27 252.51% = 0.76 × 0.90 × 13.84% × 1.59 × 16.81
2024/07/28 334.21% = 0.76 × 0.90 × 14.08% × 1.57 × 21.91
2024/04/28 817.03% = 0.76 × 0.91 × 14.11% × 1.92 × 43.53
2024/01/28 1,450.48% = 0.76 × 0.91 × 14.32% × 1.99 × 73.30
2023/10/29 1,098.18% = 0.76 × 0.92 × 14.61% × 2.03 × 52.85
2023/07/30 1,215.96% = 0.76 × 0.92 × 14.96% × 2.03 × 57.22
2023/04/30 4,626.24% = 0.76 × 0.93 × 15.25% × 2.04 × 211.01
2023/01/29 1,095.07% = 0.76 × 0.93 × 15.31% × 2.06 × 48.94
2022/10/30 1,317.03% = 0.76 × 0.94 × 15.35% × 2.05 × 59.22
2022/07/31 7,124.47% = 0.76 × 0.94 × 15.33% × 2.05 × 319.94
2022/05/01 — = 0.76 × 0.94 × 15.23% × 1.99 × —
2022/01/30 — = 0.76 × 0.94 × 15.27% × 2.10 × —
2021/10/31 1,539.90% = 0.76 × 0.94 × 15.12% × 2.02 × 70.56
2021/08/01 736.64% = 0.76 × 0.94 × 14.81% × 2.04 × 34.20
2021/05/02 844.74% = 0.76 × 0.93 × 14.73% × 1.95 × 41.51
2021/01/31 390.00% = 0.76 × 0.93 × 13.87% × 1.87 × 21.39
2020/11/01 813.68% = 0.76 × 0.93 × 14.05% × 1.88 × 43.60
2020/08/02 — = 0.76 × 0.92 × 14.04% × 1.88 × —
2020/05/03 — = 0.76 × 0.92 × 13.91% × 1.91 × —
2020/02/02 — = 0.76 × 0.92 × 14.44% × 2.15 × —
2019/11/03 — = — × — × — × — × —
2019/08/04 — = — × — × — × — × —
2019/05/05 — = — × — × — × — × —

レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-08-03), 10-Q (報告日: 2025-05-04), 10-K (報告日: 2025-02-02), 10-Q (報告日: 2024-10-27), 10-Q (報告日: 2024-07-28), 10-Q (報告日: 2024-04-28), 10-K (報告日: 2024-01-28), 10-Q (報告日: 2023-10-29), 10-Q (報告日: 2023-07-30), 10-Q (報告日: 2023-04-30), 10-K (報告日: 2023-01-29), 10-Q (報告日: 2022-10-30), 10-Q (報告日: 2022-07-31), 10-Q (報告日: 2022-05-01), 10-K (報告日: 2022-01-30), 10-Q (報告日: 2021-10-31), 10-Q (報告日: 2021-08-01), 10-Q (報告日: 2021-05-02), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-Q (報告日: 2020-11-01), 10-Q (報告日: 2020-08-02), 10-Q (報告日: 2020-05-03), 10-K (報告日: 2020-02-02), 10-Q (報告日: 2019-11-03), 10-Q (報告日: 2019-08-04), 10-Q (報告日: 2019-05-05).

税負担率の推移
2019年から2025年にかけて、税負担率は一定の水準（約76%）を維持しており、大きな変動は見られない。これは、税負担の構造が安定していることを示唆している。
利息負担率の変動
利息負担率は、2019年以降徐々に低下しており、2025年にかけて約0.89まで下落している。2020年から2022年にかけては比較的高めの水準を維持し、その後、徐々に低下傾向にあることが観察される。これは、金利環境の変化や負債コストの削減を示唆している可能性がある。
EBITマージン率の変動傾向
EBITマージン率は、2019年から2023年にかけて安定して推移し、14%前後で推移している。2024年にかけてやや低下傾向にあり、13.15%まで減少している。これにより、収益性のやや縮小傾向が見て取れる。
資産回転率の推移
資産回転率は、2019年から2022年にかけて大きく変動しており、2020年には1.57まで低下している一方、2023年以降は再び高めの水準（約2.03）に戻っている。2020年の低下は、資産の効率的運用に一時的な悪化があった可能性を示すが、その後の回復により、資産の運用効率は改善していると考えられる。
財務レバレッジ比率の動向
2019年以前には一部データ不明だが、2020年以降は大きな変動が見られる。特に2023年には319.94まで急騰し、その後2025年には約9.38まで低下している。これは、負債の比率が大きく変動し、財務戦略の見直しや負債構造の変化を示唆している。負債比率の高まりはリスクを伴うが、その後の縮小によりリスクの軽減が図られていると読める。
自己資本利益率（ROE）の傾向
2020年以降、ROEは非常に高い水準（800%以上）を示し、ピーク時には7,124%に達している。この値は、一時的な会計上の特殊要因や財務レバレッジの効果による可能性も考えられる。2024年以降はやや落ち着きつつも、依然として高い水準（約184%〜4626%）を維持しており、驚異的な収益性の高さを示している。ただし、この指数の極端な値は、純財務上の特殊事由や会計処理の変数による影響も考慮する必要がある。

ROAを2つのコンポーネントに分解

Home Depot Inc.、 ROA の分解(四半期データ)

Microsoft Excel
ROA = 純利益率 × 資産回転率
2025/08/03 14.62% = 8.86% × 1.65
2025/05/04 14.76% = 8.98% × 1.64
2025/02/02 15.40% = 9.28% × 1.66
2024/10/27 15.02% = 9.45% × 1.59
2024/07/28 15.25% = 9.71% × 1.57
2024/04/28 18.77% = 9.79% × 1.92
2024/01/28 19.79% = 9.92% × 1.99
2023/10/29 20.78% = 10.22% × 2.03
2023/07/30 21.25% = 10.48% × 2.03
2023/04/30 21.92% = 10.75% × 2.04
2023/01/29 22.38% = 10.87% × 2.06
2022/10/30 22.24% = 10.87% × 2.05
2022/07/31 22.27% = 10.88% × 2.05
2022/05/01 21.57% = 10.83% × 1.99
2022/01/30 22.86% = 10.87% × 2.10
2021/10/31 21.82% = 10.79% × 2.02
2021/08/01 21.54% = 10.55% × 2.04
2021/05/02 20.35% = 10.45% × 1.95
2021/01/31 18.23% = 9.74% × 1.87
2020/11/01 18.66% = 9.94% × 1.88
2020/08/02 18.67% = 9.91% × 1.88
2020/05/03 18.68% = 9.79% × 1.91
2020/02/02 21.94% = 10.20% × 2.15
2019/11/03 — = — × —
2019/08/04 — = — × —
2019/05/05 — = — × —

レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-08-03), 10-Q (報告日: 2025-05-04), 10-K (報告日: 2025-02-02), 10-Q (報告日: 2024-10-27), 10-Q (報告日: 2024-07-28), 10-Q (報告日: 2024-04-28), 10-K (報告日: 2024-01-28), 10-Q (報告日: 2023-10-29), 10-Q (報告日: 2023-07-30), 10-Q (報告日: 2023-04-30), 10-K (報告日: 2023-01-29), 10-Q (報告日: 2022-10-30), 10-Q (報告日: 2022-07-31), 10-Q (報告日: 2022-05-01), 10-K (報告日: 2022-01-30), 10-Q (報告日: 2021-10-31), 10-Q (報告日: 2021-08-01), 10-Q (報告日: 2021-05-02), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-Q (報告日: 2020-11-01), 10-Q (報告日: 2020-08-02), 10-Q (報告日: 2020-05-03), 10-K (報告日: 2020-02-02), 10-Q (報告日: 2019-11-03), 10-Q (報告日: 2019-08-04), 10-Q (報告日: 2019-05-05).

純利益率の動向
2019年から2020年にかけて欠損データのため正確な比較は困難であるが、2020年第1四半期以降、10%前後の安定した水準で推移していた。2023年に入ると若干の減少傾向が見られ、最終的には約8.86%まで低下している。これは市場環境やコスト管理の変動を反映している可能性がある。全体としては、純利益率は長期的に横ばいかやや低下傾向を示している。
資産回転率の変動
資産回転率は2019年のデータが欠落しているが、その後は2.15から安定しており、2024年には1.57まで低下している。これは資産の効率的な運用が時間とともに低下していることを示しており、資産の利用効率の改善余地を示唆している。特に2024年には顕著な減少が見られることから、資産の売却や資産管理戦略の見直しが必要と考えられる。
総資産利益率（ROA）の評価
ROAは2019年以降、全般的に高い水準を維持しているが、2024年にかけて徐々に低下し、15%台から約14.6%に落ちている。これは、資産に対する利益の効率が低下していることを示し、収益性の圧迫や資産の効率性の改善余地を示唆している。なお、2020年のコロナ禍の影響により、一時的に若干の増減が見られるものの、長期的には低下の動きが続いている。

ROAを4つの要素に分解

Home Depot Inc.、 ROA の分解(四半期データ)

Microsoft Excel
ROA = 税負担率 × 利息負担率 × EBITマージン率 × 資産回転率
2025/08/03 14.62% = 0.76 × 0.89 × 13.15% × 1.65
2025/05/04 14.76% = 0.76 × 0.89 × 13.35% × 1.64
2025/02/02 15.40% = 0.76 × 0.89 × 13.62% × 1.66
2024/10/27 15.02% = 0.76 × 0.90 × 13.84% × 1.59
2024/07/28 15.25% = 0.76 × 0.90 × 14.08% × 1.57
2024/04/28 18.77% = 0.76 × 0.91 × 14.11% × 1.92
2024/01/28 19.79% = 0.76 × 0.91 × 14.32% × 1.99
2023/10/29 20.78% = 0.76 × 0.92 × 14.61% × 2.03
2023/07/30 21.25% = 0.76 × 0.92 × 14.96% × 2.03
2023/04/30 21.92% = 0.76 × 0.93 × 15.25% × 2.04
2023/01/29 22.38% = 0.76 × 0.93 × 15.31% × 2.06
2022/10/30 22.24% = 0.76 × 0.94 × 15.35% × 2.05
2022/07/31 22.27% = 0.76 × 0.94 × 15.33% × 2.05
2022/05/01 21.57% = 0.76 × 0.94 × 15.23% × 1.99
2022/01/30 22.86% = 0.76 × 0.94 × 15.27% × 2.10
2021/10/31 21.82% = 0.76 × 0.94 × 15.12% × 2.02
2021/08/01 21.54% = 0.76 × 0.94 × 14.81% × 2.04
2021/05/02 20.35% = 0.76 × 0.93 × 14.73% × 1.95
2021/01/31 18.23% = 0.76 × 0.93 × 13.87% × 1.87
2020/11/01 18.66% = 0.76 × 0.93 × 14.05% × 1.88
2020/08/02 18.67% = 0.76 × 0.92 × 14.04% × 1.88
2020/05/03 18.68% = 0.76 × 0.92 × 13.91% × 1.91
2020/02/02 21.94% = 0.76 × 0.92 × 14.44% × 2.15
2019/11/03 — = — × — × — × —
2019/08/04 — = — × — × — × —
2019/05/05 — = — × — × — × —

レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-08-03), 10-Q (報告日: 2025-05-04), 10-K (報告日: 2025-02-02), 10-Q (報告日: 2024-10-27), 10-Q (報告日: 2024-07-28), 10-Q (報告日: 2024-04-28), 10-K (報告日: 2024-01-28), 10-Q (報告日: 2023-10-29), 10-Q (報告日: 2023-07-30), 10-Q (報告日: 2023-04-30), 10-K (報告日: 2023-01-29), 10-Q (報告日: 2022-10-30), 10-Q (報告日: 2022-07-31), 10-Q (報告日: 2022-05-01), 10-K (報告日: 2022-01-30), 10-Q (報告日: 2021-10-31), 10-Q (報告日: 2021-08-01), 10-Q (報告日: 2021-05-02), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-Q (報告日: 2020-11-01), 10-Q (報告日: 2020-08-02), 10-Q (報告日: 2020-05-03), 10-K (報告日: 2020-02-02), 10-Q (報告日: 2019-11-03), 10-Q (報告日: 2019-08-04), 10-Q (報告日: 2019-05-05).

税負担率
2019年から2025年までの期間にわたり、税負担率は一定の水準で推移しており、0.76の値が継続的に観察されている。この安定的な傾向は、法人税等の税負担構造に大きな変動がなく、税金ポリシーや税制上の変更も限定的であった可能性を示唆している。
利息負担率
利息負担率は概ね0.89から0.94の範囲内であり、微差ながら上昇傾向と安定を示している。特に、2020年以降、一過性の上昇を経由して、2024年にかけてやや低下していることから、財務コストの変動や資金調達コストの改善、あるいは負債構造の変化があった可能性が考えられる。
EBITマージン率
2019年度の最初の3四半期と比較して、2020年度以降には持ち直しの兆しが見られ、15%前後の範囲に安定して推移している。2022年以降はややマージンが縮小している傾向も観察され、競争環境の変動やコスト増加による収益性の圧力が示唆される。一方で、2019年の水準と比較すると、やや低い水準に落ち着きつつある。
資産回転率
資産回転率は2019年の高い水準（約2.15）をピークに、その後2020年には減少し、1.57まで低下している。その後、2021年頃に再び上昇し、2022年から2023年にかけて1.99から2.06の範囲で安定している。これにより、資産を効率的に活用して売上を拡大している状況が見て取れる。ただし、2024年にはやや低下傾向にあり、運用効率の変化が影響している可能性も示唆される。
総資産利益率（ROA）
2020年にかけて21%以上と高水準を維持し、その後徐々に低下している。2021年と2022年には約22%前後に回復したものの、2023年には約14-15%とやや低迷している。全体としては、2020年以前の高さから比較すると減少傾向にあり、利益の伸び悩みや資産効率の低下、一部コスト増加などの要因が影響している可能性がある。

当期純利益率の分解

Home Depot Inc.、純利益率の分解(四半期データ)

Microsoft Excel
純利益率 = 税負担率 × 利息負担率 × EBITマージン率
2025/08/03 8.86% = 0.76 × 0.89 × 13.15%
2025/05/04 8.98% = 0.76 × 0.89 × 13.35%
2025/02/02 9.28% = 0.76 × 0.89 × 13.62%
2024/10/27 9.45% = 0.76 × 0.90 × 13.84%
2024/07/28 9.71% = 0.76 × 0.90 × 14.08%
2024/04/28 9.79% = 0.76 × 0.91 × 14.11%
2024/01/28 9.92% = 0.76 × 0.91 × 14.32%
2023/10/29 10.22% = 0.76 × 0.92 × 14.61%
2023/07/30 10.48% = 0.76 × 0.92 × 14.96%
2023/04/30 10.75% = 0.76 × 0.93 × 15.25%
2023/01/29 10.87% = 0.76 × 0.93 × 15.31%
2022/10/30 10.87% = 0.76 × 0.94 × 15.35%
2022/07/31 10.88% = 0.76 × 0.94 × 15.33%
2022/05/01 10.83% = 0.76 × 0.94 × 15.23%
2022/01/30 10.87% = 0.76 × 0.94 × 15.27%
2021/10/31 10.79% = 0.76 × 0.94 × 15.12%
2021/08/01 10.55% = 0.76 × 0.94 × 14.81%
2021/05/02 10.45% = 0.76 × 0.93 × 14.73%
2021/01/31 9.74% = 0.76 × 0.93 × 13.87%
2020/11/01 9.94% = 0.76 × 0.93 × 14.05%
2020/08/02 9.91% = 0.76 × 0.92 × 14.04%
2020/05/03 9.79% = 0.76 × 0.92 × 13.91%
2020/02/02 10.20% = 0.76 × 0.92 × 14.44%
2019/11/03 — = — × — × —
2019/08/04 — = — × — × —
2019/05/05 — = — × — × —

レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2025-08-03), 10-Q (報告日: 2025-05-04), 10-K (報告日: 2025-02-02), 10-Q (報告日: 2024-10-27), 10-Q (報告日: 2024-07-28), 10-Q (報告日: 2024-04-28), 10-K (報告日: 2024-01-28), 10-Q (報告日: 2023-10-29), 10-Q (報告日: 2023-07-30), 10-Q (報告日: 2023-04-30), 10-K (報告日: 2023-01-29), 10-Q (報告日: 2022-10-30), 10-Q (報告日: 2022-07-31), 10-Q (報告日: 2022-05-01), 10-K (報告日: 2022-01-30), 10-Q (報告日: 2021-10-31), 10-Q (報告日: 2021-08-01), 10-Q (報告日: 2021-05-02), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-Q (報告日: 2020-11-01), 10-Q (報告日: 2020-08-02), 10-Q (報告日: 2020-05-03), 10-K (報告日: 2020-02-02), 10-Q (報告日: 2019-11-03), 10-Q (報告日: 2019-08-04), 10-Q (報告日: 2019-05-05).

全体的な傾向
分析期間を通じて、税負担率は一貫して約76%に維持されており、変動は見られない。これにより、税負担に関するポリシーや税制に変化がなく、一定の税率が適用されていることが示唆される。一方、利息負担率は徐々に低下傾向を示しており、2020年以降、ごくわずかだが負担率の合理化や借入金の削減、金利環境の改善を背景に、支払利息負担の軽減が進んでいる可能性がある。特に2024年以降は0.89前後で安定しており、借入コストの圧縮傾向が継続していることがうかがえる。
収益性指標の動向
EBITマージン率は全期間を通じて比較的安定して推移しており、おおむね14%台前半から15%台後半で変動している。特に2020年から2022年にかけて、15%をやや超える水準で推移し、若干の改善が見られる。これにより、営業利益率の安定またはやや改善した動きが示唆され、経営の収益力向上への取り組みや、市場条件の改善が影響している可能性がある。純利益率は10%前後で推移しており、同様に安定しているが、2024年以降はやや低下傾向が見られ、2025年には8.86%まで低下している。これに伴い、純粋な純利益の比率はやや縮小しているものの、全体としては引き続き堅調な収益性を維持していると考えられる。
収益性の安定性と変動
長期にわたり、EBITマージンと純利益率はいずれも堅調に推移し、経営の収益性の安定性が伺える。ただし、2023年度以降の純利益率の低下が気になるものの、全体として大きな変動はなく、収益性の一貫性と管理の効率性に一定の信頼がおける。今後は、税負担の一定さとともに、コスト削減や収益拡大に注力することで、さらなる収益性の向上が期待できる。