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Oracle Corp. (NYSE:ORCL)

貸借対照表:負債と株主資本 

貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。

負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。

Oracle Corp.、連結貸借対照表:負債および株主資本

百万米ドル

Microsoft Excel
2025/05/31 2024/05/31 2023/05/31 2022/05/31 2021/05/31 2020/05/31
支払手形およびその他の借入金、当座預金 7,271 10,605 4,061 3,749 8,250 2,371
買掛金 5,113 2,357 1,204 1,317 745 637
未払報酬および関連福利厚生 2,243 1,916 2,053 1,944 2,017 1,453
繰延収益 9,387 9,313 8,970 8,357 8,775 8,002
ファイナンス・リース負債、流動 257
その他の流動負債 8,372 7,353 6,802 4,144 4,377 4,737
流動負債 32,643 31,544 23,090 19,511 24,164 17,200
支払手形およびその他の借入金、非流動 85,297 76,264 86,420 72,110 75,995 69,226
未払いの法人税 10,269 10,817 11,077 12,210 12,345 12,463
オペレーティング・リース負債、非流動 11,536 6,255 3,984 2,931 2,118 1,523
ファイナンス・リース負債、非流動 2,677
その他の非流動負債 4,970 6,857 8,257 8,303 10,533 2,309
非流動負債 114,749 100,193 109,738 95,554 100,991 85,521
総負債 147,392 131,737 132,828 115,065 125,155 102,721
優先株、額面0.01ドル。未処理: なし
普通株式、額面0.01ドル、資本金追加 37,107 32,764 30,215 26,808 26,533 26,486
累積赤字 (15,481) (22,628) (27,620) (31,336) (20,120) (12,696)
その他包括損失累計額 (1,175) (1,432) (1,522) (1,692) (1,175) (1,716)
Oracle Corporationの株主資本合計(赤字) 20,451 8,704 1,073 (6,220) 5,238 12,074
非支配持分法 518 535 483 452 714 643
自己資本合計(赤字) 20,969 9,239 1,556 (5,768) 5,952 12,717
総負債および自己資本(赤字) 168,361 140,976 134,384 109,297 131,107 115,438

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-05-31), 10-K (報告日: 2024-05-31), 10-K (報告日: 2023-05-31), 10-K (報告日: 2022-05-31), 10-K (報告日: 2021-05-31), 10-K (報告日: 2020-05-31).


資産と負債の推移
総負債は5カ年期间を通じて増加傾向にあり、特に流動負債と非流動負債が共に増加していることが観察される。2020年から2025年にかけて、総負債額は約4,670百万米ドル増加しており、資金調達と負債管理に積極的な姿勢が示唆される。流動負債は、2021年に急増した後、その後も高水準を維持しつつも緩やかな増減を示しており、短期的な支払い義務が膨らんでいることが示唆される。一方、非流動負債は長期的な借入やリース負債が主要因と考えられ、特にオペレーティング・リース負債とファイナンス・リース負債の増加が目立つ。
株主資本および自己資本の変動
株主資本は一時的に資本剰余金増加を背景に、2022年に大きく減少した後に回復している。累積赤字は引き続き縮小傾向にあり、2020年の-12,696百万米ドルから2025年には-15,481百万米ドルと減少し、赤字圧縮が進行していることが示される。ただし、株主資本合計が再びプラスに転じたのは比較的最近のことであり、自己資本の回復は資本構成の改善を示唆している。非支配持分法による持分も一定の範囲で変動しており、多様な株主構成を反映している。
流動性及び短期支払い能力
流動比率や短期負債の増加により、流動性指標には注意が必要である。特に、未払報酬や繰延収益などの短期負債が堅調に増加しており、短期的な資金調達・支払いリスクが高まっている可能性が指摘できる。一方で、当座預金や現金に関する情報は示されていないため、流動資産の詳細な検討が必要である。
全体的な財務状況と展望
財務構造は負債側の拡大と自己資本の回復の両面を見ると、財務レバレッジの高まりとともに財務安定性に一定のリスクが存在する。ただし、株主資本の増加や累積赤字の縮小は、財務改善の兆候とも捉えられる。今後の財務運営においては、負債管理と資本効率の最適化、そして流動性の確保が重要となる。全体的には、負債の増加に伴うリスクと自己資本の改善のバランスをフィードバックポイントとして認識する必要がある。