貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2017-03-31), 10-K (報告日: 2016-12-31), 10-Q (報告日: 2016-09-30), 10-Q (報告日: 2016-06-30), 10-Q (報告日: 2016-03-31), 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-Q (報告日: 2015-09-30), 10-Q (報告日: 2015-06-30), 10-Q (報告日: 2015-03-31), 10-K (報告日: 2014-12-31), 10-Q (報告日: 2014-09-30), 10-Q (報告日: 2014-06-30), 10-Q (報告日: 2014-03-31), 10-K (報告日: 2013-12-31), 10-Q (報告日: 2013-09-30), 10-Q (報告日: 2013-06-30), 10-Q (報告日: 2013-03-31), 10-K (報告日: 2012-12-31), 10-Q (報告日: 2012-09-30), 10-Q (報告日: 2012-06-30), 10-Q (報告日: 2012-03-31).
- 負債構造の変動:
- 全期間を通じて、総負債比率はおおむね安定しており、特に2012年から2014年の間は約60%台後半で推移している。一方、2015年以降はやや低下傾向にあり、2016年から2017年にかけては約58%台に集約されている。長期負債については、2012年から2014年にかけて割合が高まる傾向を示し、その後は安定化しているが、一部の期間において満期に関連した変動や、リボルビングクレジット・ファシリティ借入金の利用が見られる。これらは資金調達の柔軟性を反映していると考えられる。
- 流動負債の動向:
- 流動負債比率は、2012年から2014年の間に約22%~31%の範囲で推移し、その後2015年以降はおおむね10%~20%台に減少している。これは短期的な負債管理の改善や流動性の向上を示す可能性がある。特に、未払金やその他の流動負債の割合は変動が見られるものの、大きな増減はなく、全体的な負債管理は一定の範囲内で推移している。
- 自己資本の推移:
- 株主資本は、2012年から2014年の間に約29%~34%の範囲で安定していたが、2015年以降は約34%~42%に上昇し、利益剰余金の増加も相まって自己資本の拡大が見られる。特に、2014年のマイナス利益剰余金から2015年にかけて正の値に転じ、その後着実な増加傾向を示している。これにより、財務の健全性改善と自己資本比率の向上が示唆される。
- 未払金・債務の動向:
- たばこ決済の未払金比率は、2012年のピーク時に約18.56%まで上昇し、その後は段階的に低下し、2015年以降は6%台に留まるなど、負債の圧縮傾向が見られる。これは現金流動性の改善や支払条件の見直しを反映している可能性がある。その他の流動負債および長期債務に関しては、2012年から2014年にかけて比較的高い比率を示した後、2015年以降は全体的に低下もしくは安定化している。
- 資本調達と配当:
- 資本金の増減は緩やかな増加傾向を示し、配当金支払いの比率は全期間を通じて一定水準に維持されている。特に2014年以降、配当支払い比率は1%台から1%強に上昇しており、これは株主還元策の一環と見られる。利益剰余金の増加とともに、株主資本の拡大を支えている。
- 全体的な財務の健全性:
- 長期的には、負債比率の安定と自己資本の増加により、財務の健全性は向上していると考えられる。一方で、負債の種類や満期の調整を通じて資金調達の柔軟性を確保しつつ、負債管理の効率化も進められている。これらは、経営戦略の一環として、リスクの最適化と資本効率の向上に寄与していると推測される。