貸借対照表の構造:資産
Union Pacific Corp.、連結貸借対照表の構成:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
- 流動資産の構成と推移
- 流動資産は総資産の約5.59%から6.75%の範囲で変動しており、2020年から2024年にかけて全体的にやや増加傾向にある。現金および現金同等物の割合は、2020年の2.88%から2021年と2022年にかけて減少傾向を示しているが、その後2023年には1.57%、2024年には約1.5%に微増し、一定の安定性を見せている。売掛金は年々増加傾向であり、2020年の2.41%から2024年の2.80%に達している。これは、顧客からの回収資産が堅調に推移していることを示唆している。材料と供給、およびその他の流動資産も比較的安定しており、総じて流動資産の構成は堅実な範囲内での変動を示している。
- 投資及び固定資産の動向
- 投資は総資産の約3.47%から3.93%の範囲で推移し、わずかに増加している。このことは、継続的な投資活動が行われていることを反映している。プロパティ、ネットの割合は大部分を占めており、2020年には86.8%、2024年には86.16%へと若干の変動に留まっている。オペレーティングリース資産は、2020年から2023年にかけてやや減少し、2024年には1.92%に低下している。この傾向は、リース資産の管理や資産負担の見直しを示唆している可能性がある。その他の資産も変動しているが、全体的には固定資産における比重は高く、長期資産の割合は93.82%から94.41%の範囲で安定した推移を示している。
- 総資産の安定性と資産構成の変化
- 総資産は常に100%に設定されており、内部の資産構成が主に固定資産を中心に構成されている点が特長的である。特に、プロパティ、ネットの占める割合は全期間を通じて高水準を維持しており、主要な資産基盤を形成している。流動性の面では、現金・短期投資の割合は相対的に低い水準にとどまる一方、売掛金やその他の資産は緩やかに増加し、資産の質のバランスを保っていると見られる。全体として、資産の構成は堅実な長期資産を中心とした安定的な構造を維持しつつも、流動性や投資活動に一定の変動を示している。