貸借対照表の構造:資産
FedEx Corp.、連結貸借対照表の構成:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-05-31), 10-K (報告日: 2024-05-31), 10-K (報告日: 2023-05-31), 10-K (報告日: 2022-05-31), 10-K (報告日: 2021-05-31), 10-K (報告日: 2020-05-31).
- 現金および現金同等物
- 観測期間を通じて、現金および現金同等物の総資産に占める割合は一定の範囲内で変動しており、2021年に8.56％とピークに達した後、2025年まで徐々に減少傾向を示している。この動きは、流動性の割合が相対的に低下しており、資産構成の流動性がやや縮小していることを示唆している。
- 売掛金（引当金を除く）
- 売掛金の割合は全体を通じて比較的高い水準にあり、2021年に14.58％まで増加した後、その後は全体的に睡減少し、2025年には12.97％となっている。この傾向は、債権管理の改善や資金回収の効率化により、売掛金の占める割合が抑制されている可能性を示している。
- 流動資産の割合
- 流動資産の構成割合は2020年から2021年にかけて上昇し、その後はやや縮小しているが、おおむね20％台後半から24％台の範囲に留まっている。この点から、流動資産の構成は一定範囲内で推移しており、資金繰りの柔軟性に一定の安定性があることを示唆している。
- ネット不動産および設備
- この項目は、総資産に占める割合が2020年の45.7％から2024年の47.69％にかけて増加し、2025年には若干縮んでいるものの、引き続き高い割合を維持している。これは、固定資産の比重増加により資産構成が長期投資重視にシフトしていることを示している。
- オペレーティング・リース使用権資産（純額）
- この資産の割合もやや増加傾向にあり、2020年の18.93％から2023年に19.91％にピークに達した後、2025年には18.78％にやや縮小している。これにより、オペレーティングリース資産の比重は安定しているものの、細かな変動をみせている。
- 好意およびその他の資産
- 好意は一貫して約7.4％〜8.7％の範囲内で推移しており、資産の構造において重要な役割を果たしている。一方で、その他の資産は全体としてやや増加傾向を示し、2025年には5.18％に達している。
- 長期資産の割合
- 長期資産の割合は、2020年から2025年までの期間中おおむね77％前後で安定して推移しており、総資産の大部分を占めている。このことは、会社の資産構成において長期投資と固定資産が主要な比重を占めていることを示唆している。
- 総資産の動向
- 総資産の割合は各年ともに100％と表示されており、各構成要素の割合は変動しているものの、全体としての資産規模は拡大または縮小の兆候は見られず、安定的な資産管理のもとに運営されていることを示している。