貸借対照表:負債と株主資本
貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。
負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-09-29), 10-K (報告日: 2023-10-01), 10-K (報告日: 2022-10-02), 10-K (報告日: 2021-10-03), 10-K (報告日: 2020-09-27), 10-K (報告日: 2019-09-29).
2020年以降、買掛金の残高は増加傾向にあります。2019年の1,189,700千米ドルから2024年には1,595,500千米ドルに拡大しており、流動負債の増加を示しています。
未払いの宿泊コストは、2019年の176,900千米ドルをピークにその後減少し、2024年には81,700千米ドルとなっていますが、他の負債と比較して変動幅は小さいです。一方、未払配当金は2021年以降継続的に増加しており、2024年には651,200千米ドルに達しています。
未払資本やその他の営業支出は、2019年の703,900千米ドルから2024年には842,800千米ドルまで上昇しており、運営コストや支出の増加を反映しています。保険準備金は比較的安定しており、ほぼ横ばいに推移しています。
未払いの法人税は大きな変動があり、2019年の1,291,700千米ドルから2020年に大きく低下したものの、2024年には123,500千米ドルに戻っています。未払い事業税は一定範囲で変動していますが、全体として増加しています。
未払負債は、2019年の3,045,400千米ドルから2024年には2,194,700千米ドルに減少した後、再び増加しています。特に、未払給与と福利厚生は安定的に増加し、2024年には786,600千米ドルとなっています。
オペレーティング・リース負債とストアドバリューカード負債は、いずれも増加傾向にあり、特にストアドバリューカードの負債は継続的に拡大しています。2024年のストアドバリューカード負債は178,1200千米ドルです。
短期借入金は2020年に439,000千米ドルまで増加した後、2024年には利用されない形で減少しています。長期借入金も総じて増加傾向にあり、2024年には14,319,500千米ドルに達しています。長期負債の増加により、企業の財務構造はレバレッジが高まる傾向が示唆されます。
流動負債は2019年の6,168,700千米ドルから2024年には9,070,000千米ドルに増加しており、短期的な支払義務の拡大を示しています。一方、長期負債も長期的に上昇し続け、2024年には29,710,900千米ドルに達しています。
資本項目では、普通株式の額面はわずかに変動していますが、追加資本金は2020年に大きく増加し、2024年には322,600千米ドルとなっています。これに対して、株主の欠損金は長期的に増加傾向で、2024年には7,493,800千米ドルに上っています。
赤字剰余金は2019年の-5,771,200千米ドルから2024年には-7,343,800千米ドルへと悪化しています。その他の包括利益累計額は変動を繰り返しつつも、2024年には負の値にとどまっています。
総負債の増加とともに、負債総額と赤字額の合計は大きく推移し、2024年には31,339,300千米ドルに達しています。負債と赤字の拡大は、企業の財務的な圧迫状況を示しており、長期的な財務安定性の観点から注意を要します。