貸借対照表の構造:資産
四半期データ

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3M Co.、連結貸借対照表の構成:資産(四半期データ)

資産構成の変動とトレンド

2017年から2022年にかけて、総資産に対する現金および現金同等物の割合は大きく変動しており、特に2019年第2四半期にピークの18.17％を記録した後、2022年第2四半期には7.37％に縮小している。この変動は現金の流動性管理方針や市場状況の変化を反映している可能性がある。

流動資産の比率は全体的に安定して推移しており、36％から42％の範囲内で推移しているが、2020年の後半にかけてやや増加傾向を示し、その後は点対称の動きで安定している。特に、売掛金の占める割合は比較的安定しており、10％前後で推移し、前年同期比でも大きな変動は見られない。

在庫の比率は2017年から2022年にかけて比較的一定であり、約9％から12％の範囲内で推移している。特に、2022年第2四半期には12.16％に達し、一定の季節変動や需要の変動を示唆している。仕掛品や原材料の比率も同様に安定的で、在庫管理の効率性を反映している。

固定資産の構成と変動

有形固定資産の比率は全期間を通じておよそ57％から71％の範囲内にあり、2017年のピークを記録した後、2018年と2019年にかけてやや低下している。その後、2020年以降はいくらか安定し、2022年第2四半期には約57.75％に落ち着いている。

特に、減価償却累計額の比率も大きく変動しており、2017年から2022年にかけてマイナスの値域（-36％から-47％）にあり、減価償却による資産の価値還元を示している。2020年以降はマイナスの割合がやや鈍化し、資産の価値がより安定していることを示唆している。

オペレーティングリース使用権資産や無形固定資産の比率も、一定の範囲内で推移しており、特に無形資産は2017年から2022年にかけて比率が緩やかに低下していることから、資産の構造変化や会計基準の変更の影響も考えられる。

資産の質と管理の示唆

総じて、キャッシュや流動資産の割合は一時的な増減を見せながらも、一定の範囲内に収まっている。これは健全な流動性の維持や市場における資金管理の安定性を示すものである。一方で、資産のうち有形固定資産の比率の高さは、製造またはプラント設備への投資を示唆している。

また、無形資産の割合は全体的に減少傾向にある一方、好意やその他の資産の比率は比較的低迷もしくは安定しており、総資産の構造に大きな変動は見られない。ただし、2020年にかけて一部資産の比率が変動していることから、資産リストラクチャリングや資産の償却、または会計方針の見直しの可能性も考慮される。