Albemarle Corp. (NYSE:ALB)

売上総利益率は、2019年の35.32%から2021年末の29.99%まで一貫して低下しました。しかし、2022年に入り、上昇傾向に転じ、2023年3月には44.48%に達しています。この傾向は、原材料費の変動や製品ミックスの変化、価格戦略の調整などが影響している可能性があります。

営業利益率は、2019年の26.11%から2020年末の16.17%まで減少した後、2021年6月には29.97%まで大幅に改善しました。その後、2021年末には23.99%に低下しましたが、2022年を通じて再び上昇し、2023年3月には37.16%に達しています。この変動は、売上総利益率の変化に加えて、販売費及び一般管理費の管理状況が影響していると考えられます。

純利益率は、2019年の20.54%から2021年6月には6.4%まで大幅に低下しました。2021年末には7.76%に若干回復しましたが、2022年に入り、急速に上昇し、2023年3月には41.89%に達しています。この傾向は、営業利益率の改善に加え、支払利息や税金などの非営業損益の変化が影響している可能性があります。

自己資本利益率（ROE）は、2019年の18.94%から2021年6月には3.73%まで低下しました。その後、2021年末には4.83%に回復し、2022年以降は大幅に上昇し、2023年3月には39.89%に達しています。ROEの上昇は、純利益率の改善と自己資本の効率的な活用が組み合わさった結果と考えられます。

総資産利益率（ROA）は、2019年の8.83%から2021年6月には1.96%まで低下しました。その後、2021年末には2.46%に若干回復し、2022年以降は大幅に上昇し、2023年3月には20.92%に達しています。ROAの上昇は、純利益率の改善と総資産の効率的な活用が組み合わさった結果と考えられます。ROEと同様に、資産の回転率の向上もROAの改善に寄与している可能性があります。

売上総利益率

2023年3月には44.48%に達し、過去最高を記録しました。

営業利益率

2021年6月にピークを迎え、その後は変動しながらも上昇傾向にあります。

純利益率

2022年以降、大幅な改善が見られ、2023年3月には41.89%に達しました。

自己資本利益率 (ROE)

2023年3月には39.89%に達し、ROEも大幅に改善しました。

総資産利益率 (ROA)

2023年3月には20.92%に達し、ROAも大幅に改善しました。

粗利は、2019年3月31日時点の283,486千米ドルから、2023年3月31日時点の1,276,540千米ドルへと、全体的に増加傾向を示しています。特に、2022年9月30日以降に顕著な増加が見られ、2022年9月30日時点の1,043,814千米ドルから2023年3月31日時点の1,276,540千米ドルへと大幅に増加しています。

売上高は、2019年3月31日時点の832,064千米ドルから、2023年3月31日時点の2,580,252千米ドルへと、粗利と同様に増加傾向を示しています。2021年12月31日以降、売上高の増加ペースが加速しており、2022年12月31日時点の2,620,978千米ドルから2023年3月31日時点の2,580,252千米ドルへと若干の減少が見られますが、全体的な傾向は依然として上昇しています。

売上総利益率

売上総利益率は、2019年3月31日時点の35.32%から、2023年3月31日時点の44.48%へと上昇傾向にあります。2020年6月30日以降、一時的に低下する時期もありましたが、その後は着実に上昇し、2022年9月30日以降は40%を超えて推移しています。粗利と売上高の増加に加えて、売上総利益率の上昇が、収益性の改善に貢献していると考えられます。

全体として、粗利、売上高、売上総利益率のいずれも、分析期間を通じて増加傾向にあります。特に、2022年以降、これらの指標の増加ペースが加速しており、事業の成長と収益性の向上が示唆されます。ただし、2023年3月31日時点の売上高は、2022年12月31日時点と比較して若干減少しており、今後の動向を注視する必要があります。

営業利益は、2019年3月期から2019年12月期にかけて減少傾向にありましたが、2020年9月期には回復し、その後は変動しながら推移しています。2021年6月期には大幅な増加を見せましたが、2021年12月期には大幅な減少に転じました。2022年3月期以降は増加傾向が顕著であり、特に2022年9月期と12月期には大幅な増加が確認されます。2023年3月期には若干減少しています。

売上高は、2019年3月期から2019年12月期にかけて増加傾向にありましたが、2020年3月期には大幅に減少しました。その後、2020年6月期から2020年12月期にかけては緩やかな回復を見せましたが、2021年6月期には減少しています。2021年9月期から2022年12月期にかけては顕著な増加傾向が継続しており、特に2022年9月期と12月期には大幅な増加が確認されます。2023年3月期には若干減少しています。

営業利益率

営業利益率は、2019年3月期から2019年12月期にかけて緩やかに低下し、2020年3月期から2020年12月期にかけても低い水準で推移しました。2021年6月期には大幅に上昇しましたが、2021年12月期には大幅に低下しました。2022年3月期以降は上昇傾向にあり、2022年9月期、12月期、2023年3月期にかけて高い水準を維持しています。特に2023年3月期には37.16%と最高値を記録しています。

売上高の増加と営業利益の変動により、営業利益率は大きく変動しています。2021年6月期における営業利益率の急増は、売上高の減少幅が営業利益の減少幅よりも小さかったことによるものです。一方、2021年12月期における営業利益率の急落は、営業利益が大幅に減少したことによるものです。2022年以降の営業利益率の上昇は、売上高の増加と営業利益の増加が組み合わさった結果と考えられます。

全体として、売上高は増加傾向にありますが、営業利益は四半期ごとに大きく変動しています。営業利益率の変動は、売上高と営業利益の変動に大きく影響を受けており、収益性の変化を示唆しています。

当期純利益は、2019年を通じて比較的安定していますが、四半期ごとに変動が見られます。2020年3月期には減少傾向にありましたが、その後回復し、2021年6月期には大幅な増加を示しました。しかし、2021年9月期以降は大きく減少し、損失を計上する四半期も存在します。2022年に入り、再び増加傾向に転じ、2022年12月期には過去最高水準を記録しました。2023年3月期も高い水準を維持しています。

売上高

売上高は、2019年を通じてほぼ横ばいですが、2020年3月期には大幅な減少が見られます。その後、徐々に回復し、2021年を通じて増加傾向を示しました。2022年には、売上高は大幅に増加し、特に2022年9月期と12月期に顕著な伸びを記録しました。2023年3月期には、売上高は減少傾向にあります。

純利益率は、2019年を通じて14%から20%の間で推移していました。2020年には、純利益率は低下し、11%から14%の間で変動しました。2021年6月期には一時的に大幅に上昇しましたが、その後は再び低下し、2021年9月期には3%台まで落ち込みました。2022年に入り、純利益率は大幅に改善し、2022年12月期には41%を超える水準に達しました。2023年3月期も高い水準を維持しています。

売上高と当期純利益の推移を比較すると、売上高の増加が必ずしも当期純利益の増加に繋がっていないことがわかります。特に2021年6月期には売上高が比較的低い水準にもかかわらず、当期純利益が大幅に増加しました。一方、2021年9月期以降は、売上高が増加しているにもかかわらず、当期純利益が減少または損失を計上しています。これは、コスト構造の変化やその他の要因が影響している可能性があります。

純利益率の変動は、売上高の変動よりも大きく、収益性の変化を示唆しています。2022年以降の純利益率の著しい改善は、コスト管理の効率化や製品ミックスの変化などが要因として考えられます。しかし、2023年3月期の売上高減少と純利益率の維持は、今後の収益性に注意が必要であることを示唆しています。

当期純利益は、2019年から2021年にかけて変動を示しました。2019年の第1四半期から第3四半期にかけて増加傾向にありましたが、第4四半期には大幅に減少しました。2020年には、第1四半期から第3四半期にかけて減少した後、第4四半期に若干回復しました。2021年には、第1四半期に大幅な増加を見せましたが、第2四半期以降は大きく減少し、第3四半期と第4四半期にはそれぞれ損失を計上しました。2022年には、第1四半期から第4四半期にかけて一貫して増加し、特に第4四半期には顕著な増加が見られました。2023年第1四半期も増加傾向が継続しています。

株主資本合計

株主資本合計は、2019年から2022年にかけて一貫して増加しました。2019年の第1四半期から第4四半期にかけて緩やかな増加を示し、2020年も同様の傾向が続きました。2021年には、第1四半期に大幅な増加を見せましたが、その後は横ばいまたはわずかな減少傾向となりました。2022年には、再び増加傾向が強まり、特に第4四半期には大幅な増加が見られました。2023年第1四半期も増加傾向が継続しています。

ROE

ROEは、2019年から2021年にかけて変動しました。2019年には、18.94%から13.56%へと低下し、2020年には13.07%から8.8%へとさらに低下しました。2021年には、第1四半期に11.41%まで回復しましたが、その後は3.73%と2.2%と大幅に低下し、損失を計上した第3四半期と第4四半期には低い水準にとどまりました。2022年には、4.83%から39.89%へと大幅に上昇し、2023年第1四半期も高い水準を維持しています。ROEの変動は、当期純利益の変動と株主資本合計の増加に起因すると考えられます。

全体として、当期純利益は変動が大きく、特に2021年には損失を計上しましたが、2022年以降は回復傾向にあります。株主資本合計は一貫して増加しており、ROEは当期純利益の変動に大きく影響を受けています。2022年以降、ROEは大幅に改善しており、収益性の向上が示唆されます。

当期純利益は、2019年から2021年にかけて変動しています。2019年の第2四半期と第3四半期には増加傾向が見られましたが、第4四半期には大幅に減少しました。2020年は、第1四半期から第4四半期にかけて減少傾向が続きました。2021年には、第1四半期に大幅な増加を見せましたが、第2四半期には大幅な損失を計上し、その後も損失が継続しました。2022年に入ると、第1四半期から第4四半期にかけて純利益は増加し、特に第3四半期と第4四半期には顕著な増加が見られました。2023年第1四半期も増加傾向が継続しています。

総資産

総資産は、2019年の第1四半期から第4四半期にかけて緩やかに増加しました。2020年には、第2四半期に大幅な増加を見せ、その後も増加傾向が継続し、第4四半期にはさらに増加しました。2021年も増加傾向は続き、2022年にはその増加幅が拡大しました。2023年第1四半期も増加傾向が継続しています。全体として、総資産は一貫して増加しています。

ROA（総資産利益率）は、2019年の第1四半期に8.83%と最も高い水準を示し、その後は低下傾向にあります。2020年には4%台前半まで低下し、2021年には2%未満まで低下しました。2022年には、第1四半期から第4四半期にかけて大幅に上昇し、20.92%まで改善しました。2023年第1四半期も高い水準を維持しています。ROAの変動は、当期純利益の変動と連動していることが示唆されます。

総資産の増加とROAの変動を比較すると、総資産は一貫して増加しているにもかかわらず、ROAは当期純利益の変動に大きく影響を受けていることがわかります。特に、2021年の当期純利益の減少はROAの大幅な低下に繋がっています。一方、2022年の当期純利益の増加はROAの大幅な改善に繋がっています。