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Lockheed Martin Corp. (NYSE:LMT)

貸借対照表:負債と株主資本 

貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。

負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。

Lockheed Martin Corp.、連結貸借対照表:負債および株主資本

百万米ドル

Microsoft Excel
2024/12/31 2023/12/31 2022/12/31 2021/12/31 2020/12/31
買掛金 2,222 2,312 2,117 780 880
給与、福利厚生、給与税 3,125 3,133 3,075 3,108 3,163
契約負債 9,795 9,190 8,488 8,107 7,545
長期債務の現在の満期 643 168 118 6 500
その他の流動負債 3,635 2,134 2,089 1,996 1,845
流動負債 19,420 16,937 15,887 13,997 13,933
長期負債(純額、当期部分を除く) 19,627 17,291 15,429 11,670 11,669
未払年金債務 4,791 6,162 5,472 8,319 12,874
その他の非流動負債 5,446 5,231 6,826 5,928 6,196
非流動負債 29,864 28,684 27,727 25,917 30,739
総負債 49,284 45,621 43,614 39,914 44,672
普通株式、1株あたり額面1ドル 234 240 254 271 279
追加資本金 92 94 221
剰余 金 14,551 15,398 16,943 21,600 21,636
その他包括損失累計額 (8,452) (8,803) (8,023) (11,006) (16,121)
株主資本 6,333 6,835 9,266 10,959 6,015
子会社の非支配持分 23
総資本 6,333 6,835 9,266 10,959 6,038
総負債と資本 55,617 52,456 52,880 50,873 50,710

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-31), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).


負債の推移と構成
全体的に見ると、総負債は2020年から2024年にかけて増加傾向にあり、特に流動負債と長期負債が大幅に拡大している。流動負債は年間を通じて増加し続けており、2024年には約19420百万米ドルに達している。一方、長期負債も同期間で増加し、2024年末には約19627百万米ドルとなっており、財務のレバレッジを高めている可能性が示唆される。契約負債も継続的に増加しており、長期的な契約に関連した負債の増加が見られる。
純負債構造の変化
長期負債の純額は2020年の約11669百万米ドルから2024年には約19627百万米ドルへ増加しており、負債圧縮の努力が見られない一方、総負債比率の上昇が顕著である。未払年金債務は横ばいまたは減少傾向にあり、2024年には約4791百万米ドルとなっていることから、年金負債管理は一つの安定要因と考えられる。未払年金債務の減少は、年金支払いの効率化、もしくは年金資産の増加によるリスク低減を示している可能性もある。
資本構造と株主資本
株主資本は2020年の約6015百万米ドルから2024年には約6333百万米ドルに増加したが、その増加は総資本の伸びに比べて緩やかである。配当や株式発行の影響も反映されていない追加資本の減少や株式の額面の減少が見られるため、潜在的には自己資本の減少圧力が存在している。剰余金の減少も見受けられ、これらの変動は資本配分や利益配分戦略の変化を反映していると考えられる。
キャッシュフローと流動性
買掛金や流動負債が増加しており、短期的な支払義務の増大が示唆される。特に、その他の流動負債と買掛金の増加は、運転資本の拡大または支払遅延の可能性を示唆する。これにより、短期的な資金繰りの圧力が高まりつつあることが示唆されるが、詳細なキャッシュフロー情報は不足しているためさらなる分析が必要である。
総資本と財務バランス
総資本は2020年の約6038百万米ドルから2024年には約6333百万米ドルに縮小する傾向も見られるが、総負債と資本の合計は増加傾向にあり、財務レバレッジの拡大を反映している。資産負債の比率は一貫した増加傾向にあり、財務リスクの管理が重要な課題となる可能性がある。一方、純資産の増減は、収益性や資本配分戦略の変動によるものと考えられる。