Stock Analysis on Net

Salesforce Inc. (NYSE:CRM)

選択した財務データ 
2005年以降

Microsoft Excel

損益計算書

Salesforce Inc.、損益計算書から選択した項目、長期トレンド

百万米ドル

Microsoft Excel

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-01-31), 10-K (報告日: 2024-01-31), 10-K (報告日: 2023-01-31), 10-K (報告日: 2022-01-31), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-K (報告日: 2020-01-31), 10-K (報告日: 2019-01-31), 10-K (報告日: 2018-01-31), 10-K (報告日: 2017-01-31), 10-K (報告日: 2016-01-31), 10-K (報告日: 2015-01-31), 10-K (報告日: 2014-01-31), 10-K (報告日: 2013-01-31), 10-K (報告日: 2012-01-31), 10-K (報告日: 2011-01-31), 10-K (報告日: 2010-01-31), 10-K (報告日: 2009-01-31), 10-K (報告日: 2008-01-31), 10-K (報告日: 2007-01-31), 10-K (報告日: 2006-01-31), 10-K (報告日: 2005-01-31).


分析の前提とデータの構造
期間は2005/01/31から2025/01/31までの年次データで構成され、収益・営業利益(損失)・当期純利益(損失)の3項目を含む。単位は百万米ドルで、すべての値が数値、欠損データは存在しない。表現は客観的な観察に基づく三者の動向を要約する。
収益の傾向
長期的には着実な成長がみられ、2005年の176から2025年の37895へと大幅に増加している。特に2018年以降の成長ペースが顕著で、2019年13282、2020年17098、2021年21252、2022年26492、2023年31352、2024年34857、2025年37895と高水準を維持している。年次の伸び率は、2019–2020年および2020–2021年に約28%前後、2021–2022年に約25%、2022–2023年に約18%、2023–2024年に約11%、2024–2025年に約9%程度となっており、後年ほど伸びの絶対額は縮小傾向にあるが、規模の拡大自体は継続している。
営業利益の傾向
初期には黒字と赤字が交錯する局面で推移しており、2005年7、2006年20、2007年-4、2008年20、2009年64、2010年115、2011年97と推移する。その後、2012年-35、2013年-111、2014年-286、2015年-146と赤字が続く時期があるが、2016年115で黒字化し、2017年64、2018年236、2019年535と黒字が拡大傾向になる。2020年は297と伸びが抑制されるものの、2021年455、2022年548、2023年1030と着実に黒字水準を高めている。特に2024年5011、2025年7205と、期間内で最大の黒字水準へ急拡大しており、後期における利益水準の大幅改善が顕著である。
当期純利益の傾向
初期には小規模黒字が中心で、2012年-2016年には赤字が連続する局面がある。2017年には黒字化(約180)し、2019年には約1110と高水準の黒字を記録した。その後2020年には再度低水準の黒字(約126)へと落ち込み、2021年には大幅な黒字(約4072)を計上して回復。2022年は約1444、2023年は約208と再び変動。2024年には約4136の高水準黒字となり、2025年には約6197と継続的な高水準を維持している。データ全体を見ると、黒字は高いボラティリティを伴いながらも、2020年代に入ってからは回復と拡大の傾向が顕著である。)

貸借対照表:資産

Salesforce Inc.、アセットから選択したアイテム、長期トレンド

百万米ドル

Microsoft Excel

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-01-31), 10-K (報告日: 2024-01-31), 10-K (報告日: 2023-01-31), 10-K (報告日: 2022-01-31), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-K (報告日: 2020-01-31), 10-K (報告日: 2019-01-31), 10-K (報告日: 2018-01-31), 10-K (報告日: 2017-01-31), 10-K (報告日: 2016-01-31), 10-K (報告日: 2015-01-31), 10-K (報告日: 2014-01-31), 10-K (報告日: 2013-01-31), 10-K (報告日: 2012-01-31), 10-K (報告日: 2011-01-31), 10-K (報告日: 2010-01-31), 10-K (報告日: 2009-01-31), 10-K (報告日: 2008-01-31), 10-K (報告日: 2007-01-31), 10-K (報告日: 2006-01-31), 10-K (報告日: 2005-01-31).


データ構造の要約
2行にわたるデータは、項目名と単位、及び各年度の数値から構成されている。対象期間は2005/01/31から2025/01/31までの各年1月末で、値は百万米ドル表示で示されている。欠損データは存在せず、すべての年度に数値が提供されているわけではなく、現時点の表には流動資産と総資産の2項目のみが記載されている。分析は、これら2項目の長期的な傾向と構成比の変化に焦点を当てて行う。
流動資産の長期的動向と重要な変動点
流動資産は2005年の179百万米ドルから下期には大きく増加し、2010年代前半には1069~1706百万米ドルへ拡大する局面を経た。2010年から2011年にかけて大幅に減少(約-37%)した後、再度回復し、2014年以降は急速に伸びを強めた。特に2017年以降は力強く拡大し、2018年の9290百万米ドル、2019年の10683百万米ドル、2020年には15963百万米ドル、2021年には21889百万米ドルへと大きく増加した。以降も2022年の22850百万米ドル、2023年の26395百万米ドル、2024年の29074百万米ドル、2025年には29727百万米ドルと継続的に増加している。これにより、2005年時点の約0.64倍程度で推移していた流動資産の総資産に対する比率は、最終年には約0.29程度へ低下している。
総資産の長期的動向と重要な変動点
総資産は2005年の280百万米ドルから長期的に拡大を続け、2010年には2460百万米ドル、2011年には3091百万米ドルと着実に増加した。2014年には9153百万米ドルへ、2015年には10693百万米ドルへと大幅に増加、以降も2016年12771百万米ドル、2017年17585百万米ドル、2018年21010百万米ドルと伸長を続けた。特筆すべきは2019年以降の急速な拡大で、2019年30737百萬米ドル、2020年55126百萬米ドルへ跳ね上がり、2021年66301百萬米ドル、2022年95209百萬米ドルとさらに大きく拡大した。2023年98849百萬米ドル、2024年99823百萬米ドル、2025年102928百萬米ドルと高水準を維持している。
資産構成の変化と洞察
長期的には総資産の成長ペースが流動資産の成長ペースを上回っており、流動資産の総資産比率は年を追うごとに低下している。初期の比率は約0.64であったのに対し、2025年には約0.29となっている。これらは、資産構成の中で非流動資産の比重が相対的に高まっている可能性を示唆する。総資産の成長は2014年以降顕著であり、特に2015年以降の急激な拡大が目立つ。これにより、資産規模は大幅に拡張しており、事業規模の拡大や資本投資の増加が反映されている可能性が高い。ただし、データには負債構成や費用・収益の情報が含まれていないため、財務健全性やキャッシュフローへの直接的な影響の評価は別データの補完を要する。
総括的所見
長期的には資産基盤が大幅に拡大しており、総資産は約368倍、流動資産は約166倍へと増加している。期間を通じて年次ベースの成長は加速的であり、特に2014年以降の急成長局面が全体の規模拡大の主因となっている。流動資産は成長するものの、総資産に対する割合が低下している点は、資産構成の非流動資産比重が相対的に高まっていると解釈できる。これらの傾向は、組織の資本投入や事業拡大の規模感を示す一方、短期の流動性推移やキャッシュマネジメントの観点からは追加データの補完が望まれる。

貸借対照表:負債と株主資本

Salesforce Inc.、負債および株主資本から選択された項目、長期トレンド

百万米ドル

Microsoft Excel

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-01-31), 10-K (報告日: 2024-01-31), 10-K (報告日: 2023-01-31), 10-K (報告日: 2022-01-31), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-K (報告日: 2020-01-31), 10-K (報告日: 2019-01-31), 10-K (報告日: 2018-01-31), 10-K (報告日: 2017-01-31), 10-K (報告日: 2016-01-31), 10-K (報告日: 2015-01-31), 10-K (報告日: 2014-01-31), 10-K (報告日: 2013-01-31), 10-K (報告日: 2012-01-31), 10-K (報告日: 2011-01-31), 10-K (報告日: 2010-01-31), 10-K (報告日: 2009-01-31), 10-K (報告日: 2008-01-31), 10-K (報告日: 2007-01-31), 10-K (報告日: 2006-01-31), 10-K (報告日: 2005-01-31).


総括
データ期間は2005/01/31から2025/01/31までで、流動負債、総負債、負債およびファイナンスリース負債の合計、株主資本の4項目にわたり、資本構成と資産規模の大幅な変化が読み取れる。全体として流動負債と総負債は長期的に増加を続け、特に2018年以降の成長ペースが顕著である。一方で株主資本は大幅に増加しており、2016年以降の水準は初期と比較して大きく拡大している。負債の総量が急速に膨らむ局面がある一方、自己資本比率は相対的に安定または改善しており、資本構造は自己資本の寄与拡大と長期負債の動きによって再編されている。総資産は長期で拡大し、2025年時点で約1,030億米ドル規模に達している。これらの pat
流動負債の動向
流動負債は2005年の132百万米ドルから2025年には27980百万米ドルへと着実に増加している。期間を通じて増加傾向を示すが、2010年代後半以降には増加ペースが加速しており、特に2020年代に入ってからの拡大が顕著である。こうした推移は運転資本ニーズの拡大や短期的な支払義務の増加を反映している可能性がある。
総負債の動向
総負債は2005年の135百万米ドルから2025年には41755百万米ドルへと大幅に増加している。2018年以降の伸びがとりわけ強く、2019年には約40490百万米ドル、2020年には約40177百万米ドルと高水準を維持した後も再び上昇を続けている。2020年に一時的な伸びの鈍化が見られる局面もあるが、全体としては上昇トレンドが継続している。
負債およびファイナンスリース負債の合計の推移
この項目は2005年・2006年にごく小さい値から開始し、2010年代後半にかけて徐々に増加。特に2018年以降に顕著な拡大を見せ、2022年には約10981百万米ドル、2023年には約11392百万米ドルへ達した。その後はやや縮小傾向がみられ、2025年には約9111百万米ドルとなっている。2022年以降の急増は財務リースや長期借入の活用が大きく寄与した可能性を示唆する。
株主資本の動向と資本構成の変化
株主資本は2005年の145百万米ドルから2025年には61173百万米ドルへと大幅に増加している。特に2015年以降の伸びが大きく、2016年には33885百万米ドルへ急増し、その後も高水準を維持している。初期段階と比較して自己資本の寄与は大きくなり、総資産の約60%程度を自己資本が賄う水準へと改善している。資本構成の変化は、長期的には自己資本の比重が高まる一方で、債務・リース関連の増加も同時に見られる点が特徴である。

キャッシュフロー計算書

Salesforce Inc.、キャッシュフロー計算書から選択した項目、長期トレンド

百万米ドル

Microsoft Excel

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-01-31), 10-K (報告日: 2024-01-31), 10-K (報告日: 2023-01-31), 10-K (報告日: 2022-01-31), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-K (報告日: 2020-01-31), 10-K (報告日: 2019-01-31), 10-K (報告日: 2018-01-31), 10-K (報告日: 2017-01-31), 10-K (報告日: 2016-01-31), 10-K (報告日: 2015-01-31), 10-K (報告日: 2014-01-31), 10-K (報告日: 2013-01-31), 10-K (報告日: 2012-01-31), 10-K (報告日: 2011-01-31), 10-K (報告日: 2010-01-31), 10-K (報告日: 2009-01-31), 10-K (報告日: 2008-01-31), 10-K (報告日: 2007-01-31), 10-K (報告日: 2006-01-31), 10-K (報告日: 2005-01-31).


分析概要

営業活動によるネットキャッシュの推移
期間全体を通じて正味のキャッシュ創出能力が着実に強化されている。開始年は56百万米ドルであり、2010年代を通じて年次の増加ペースが加速し、2018年以降は急速に拡大。2020年以降は年次での成長規模が大きくなり、2020年4331百万ドル、2021年4801百万ドル、2022年6000百万ドル、2023年7111百万ドル、2024年10234百万ドル、2025年13092百万ドルへと拡大している。こうした推移は、営業現金創出力の大幅な改善と、Working Capitalの効率化が相まって、長期にわたり安定的なキャッシュ創出を示唆する。
投資活動によるネットキャッシュの推移
投資活動によるキャッシュは長期的にマイナスで推移しており、資本支出や買収等の投資がキャッシュを消費している状況が継続。年次の水準は2005年-149百万ドル、2006年-48、以降も負の値を維持。特に2011年以降は-800百万ドル台〜-1000百万ドル台の水準が続く中、2014年には-2432百万ドル、2019年には-5308百万ドルと大きな支出が発生。2022年には-14536百万ドルと突出して大規模な投資支出を記録し、その後も-3000百万ドル前後で推移している。これらは積極的な資本投資・戦略的買収等を示唆する。
財務活動による(使用された)ネットキャッシュの推移
財務活動による純キャッシュの動きは年によって大きく変動。初期には小規模な流入が見られ、2010年には637百万ドル、2014年には1598百万ドルの純流入がある一方で、2015年には-310百万ドルと流出が発生。2019年には約2010百万ドルの流入、2022年には大きな流入となる7838百万ドルを記録する年もある。ところが、2023年以降は大幅なキャッシュ流出が続き、2023年-3562百万ドル、2024年-7477百万ドル、2025年-9429百万ドルと連続して大規模な資金流出を示しており、財務活動による資金調達/返済・配当・株主還元の大規模化傾向が読み取れる。
自由現金フローの概況
自由現金フローは年次で著しく変動するパターンを示す。初期は小幅な正味となる年が多いものの、2010年以降は投資支出の強化によりマイナスとなる年も散見される。特に2014年には-1557百万ドル、2017年には-522百万ドル、2019年には-1910百万ドルと、投資活動の支出超過が顕著。2020年には再び正味がプラスとなり、2020年1351百万ドル、2021年830百万ドルと回復。2022年には大幅な投資支出の影響で-8536百万ドルと再度大きなマイナスを記録するが、2023年には約5122百万ドル、2024年には約8907百万ドル、2025年には約9929百万ドルと、近年は再び強い正味キャッシュフローを生み出す局面が続く。これにより、運用キャッシュフローの拡大と投資支出の動向を踏まえ、資本配分の柔軟性が高まっていることが読み取れる。

一株当たりのデータ

Salesforce Inc.、1株当たりに選択されたデータ、長期トレンド

米ドル

Microsoft Excel

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-01-31), 10-K (報告日: 2024-01-31), 10-K (報告日: 2023-01-31), 10-K (報告日: 2022-01-31), 10-K (報告日: 2021-01-31), 10-K (報告日: 2020-01-31), 10-K (報告日: 2019-01-31), 10-K (報告日: 2018-01-31), 10-K (報告日: 2017-01-31), 10-K (報告日: 2016-01-31), 10-K (報告日: 2015-01-31), 10-K (報告日: 2014-01-31), 10-K (報告日: 2013-01-31), 10-K (報告日: 2012-01-31), 10-K (報告日: 2011-01-31), 10-K (報告日: 2010-01-31), 10-K (報告日: 2009-01-31), 10-K (報告日: 2008-01-31), 10-K (報告日: 2007-01-31), 10-K (報告日: 2006-01-31), 10-K (報告日: 2005-01-31).

1, 2, 3 分割と株式配当の調整済みデータ。


本データには、2005/01/31から2025/01/31までの各年における1株当たり利益(基本EPS・希薄化後EPS)と、1株当たり配当金の推移が含まれている。2007年には空欄があり、初期の数値は相対的に小幅である。全体として、2013年から2016年にかけてEPSはマイナス圏に落ち込み、財務パフォーマンスが低迷したことが読み取れる。その後、2017年以降は回復基調となり、特に2019年以降の伸びが顕著である。2021年にはEPSが急速に大幅に拡大し、2022年・2023年に再び変動した後、2024年には再び高水準へ回復、2025年にはさらに高い水準へ達している。配当金はデータ上2025年に初めて表示され、1株あたり1.6米ドルとなっている。次節では、各指標の要点と年別の推移を項目別に整理する。

1株当たり基本利益
要約すると、2005年から2006年には小幅の上昇を見せた後、2007年はデータ欠損、2008年から2012年にかけては横ばいまたは微小な変動を経て、2013年に-0.48まで大きく減少、2014年-0.39、2015年-0.42、2016年-0.07と赤字が継続的に続く。これらの期間を境に2017年には回復局面に入り、2018年0.18、2019年1.48と黒字化が進む。2020年には0.15へ縮小した後、2021年に4.48へ急増し、2022年1.51、2023年0.21と再び変動。2013年以降の低迷期を挟みつつ、2019年以降は高い成長を示し、2024年4.25、2025年6.44と継続的に高水準へと拡大している。基本EPSと同水準の動きを示すが、2021年以降のピーク時には同水準をわずかに上回る動きをとっており、総体としては長期的な回復と成長が読み取れる。
希薄化後1株当たり利益
基本EPSと同様のトレンドを示すが、細部で若干の打ち消しや差異が見られる。2005年0.02、2006年0.06と小幅な上昇の後、2007年は欠損、2008年0.04、2009年0.09、2010年0.16、2011年0.12、2012年-0.02、2013年-0.48、2014年-0.39、2015年-0.42、2016年-0.07と基本EPSと同じマイナス圏の推移を辿る。2017年0.26、2018年0.17、2019年1.43、2020年0.15、2021年4.38、2022年1.48、2023年0.21、2024年4.20、2025年6.36と、基本EPSと同様に回復と成長を繰り返している。基本EPSと比較して若干低い水準になるケースが多いが、両指標は連動性が高く、長期的には強い成長トレンドが継続していることが窺える。
1株当たり配当金
配当金はデータ上、2005年から2004年以前の期間には表示がなく、長期間の欠損ののち、2025年に1株あたり1.6米ドルとして初めて記録されている。これは観測期間全体を通じて配当政策が実施されていなかったか、記録が欠落していた可能性を示唆する。結果として、現時点では2025年に新たなキャッシュリターンの取り組みが示唆されるが、長期トレンドとしては配当の継続性や頻度の情報が不足しており、追加データの補足が望まれる。現時点の解釈では、配当の開始はキャッシュフローの安定化と株主還元方針の転換を示す可能性がある。

総括として、基本EPSと希薄化後EPSはいずれも長期的には大きな成長局面を示しており、特に2021年以降の高水準を維持する動きが観察される。2013年から2016年の低迷期は断続的な利益圧迫を示しているが、それ以降は回復と成長を繰り返している。配当金の開始は、資本配分方針の転換を示唆する重要なシグナルであり、今後のキャッシュ・リターンの動向に留意が必要である。なお、2007年の欠損値を除くと、基本EPSと希薄化後EPSの動きは概ね一致しており、株式報酬などの希薄化要因が小幅に影響している可能性を示唆する。今後は、欠損期間の埋まり具合や、2025年以降の配当方針の継続性が、評価指標の解釈に重要となろう。