貸借対照表:資産
貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。
資産とは、過去の出来事の結果として会社が管理し、将来の経済的利益が事業体に流れると予想される資源です。
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Costco Wholesale Corp.、連結貸借対照表:資産
百万米ドル
| 2024/09/01 | 2023/09/03 | 2022/08/28 | 2021/08/29 | 2020/08/30 | 2019/09/01 | ||||||||
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| 現金および現金同等物 | |||||||||||||
| 短期投資 | |||||||||||||
| 売掛金、純額 | |||||||||||||
| 商品在庫 | |||||||||||||
| その他の流動資産 | |||||||||||||
| 流動資産 | |||||||||||||
| 有形固定資産、ネット | |||||||||||||
| ファイナンスリース資産 | |||||||||||||
| 有形固定資産、純額、ファイナンス・リース使用権資産を含む | |||||||||||||
| オペレーティングリース使用権資産 | |||||||||||||
| その他の長期資産 | |||||||||||||
| 長期資産 | |||||||||||||
| 総資産 |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-09-01), 10-K (報告日: 2023-09-03), 10-K (報告日: 2022-08-28), 10-K (報告日: 2021-08-29), 10-K (報告日: 2020-08-30), 10-K (報告日: 2019-09-01).
- 総資産の推移と構成
- 総資産は2019年の4,540億米ドルから2024年の6,983億米ドルにかけて持続的に増加しており、約1.54倍に拡大している。特に、固定資産および長期資産の部分が顕著な成長を示しており、有形固定資産やリース資産の増加に伴う資産規模の拡大が見られる。これにより、同期間にわたり企業の資産規模は拡大基調にあることが示唆される。
- 流動資産の変動と構成
- 流動資産は2019年の約23,485百万米ドルから2024年には34,246百万米ドルへと増加した。特に、商品在庫は大きな変動を伴い、一時的に増加した後も高水準を維持している。また、現金および現金同等物は安全性の観点からも重要であり、2020年のピークを経て2024年時点でやや縮小しているが、高い流動性を維持している。一方、売掛金も増加しており、売上の拡大に伴う取引先からの未収金も増加している。これらの動向は、企業の運転資金の規模拡大と売上成長に伴う収入の増加を反映している。
- 固定資産とリース資産の拡大
- 有形固定資産（純額）は2019年から2024年にかけて拡大し、約21,890百万米ドルから29,032百万米ドルへ増加している。特に、オペレーティングリース使用権資産やファイナンスリース資産も増加傾向にあり、総じて長期資産の規模拡大が見て取れる。これにより、物的資産への投資とリース資産の活用が、資産の増加と事業拡大に寄与していることが示唆される。
- 資金の流動性と資本運用
- 現金および現金同等物は、2019年の8,384百万米ドルから2024年の9,906百万米ドルに増加し、安定した流動性を維持している。一方、短期投資も高水準で推移しており、資金運用の多様化と安全性確保に努めていることが示されている。総じて、流動資産の増加は事業拡大と運転資金の確保を意識した資金運用と結びついていると考えられる。
- 総合的な資産拡大の背景と傾向
- これらのデータから、企業は過去数年間にわたり、売上増加や営業活動の拡大に合わせて、資産を積極的に拡大させてきたと分析できる。特に長期資産の堅調な増加は、持続的な店舗展開や設備拡充、リース資産の運用による長期的な戦略の一環と考えられる。資産管理面では、流動性と投資のバランスを保ちつつ、今後の成長を支える基盤を強化し続けていることが読み取れる。