貸借対照表の構造:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-29), 10-K (報告日: 2018-12-30), 10-K (報告日: 2017-12-31), 10-K (報告日: 2016-12-31).
- 現金および現金同等物
- 2017年に大きく増加し、総資産に占める割合が23.3%となったが、その後2018年には16.44%へと減少した。2020年には再び23.86%と高い水準を維持しており、流動資産の中で流動性の高い資産をバランス良く保有していることが示唆される。
- 短期投資
- 2016年から2018年にかけて割合が上昇し、2018年には34.03%とピークに達しているが、その後2019年には18.75%へと著しく減少し、2020年には21.91%まで回復している。短期投資の比率の変動は運用戦略や市場環境の変化を反映している可能性がある。
- 売掛金、純額
- 割合は徐々に減少傾向で推移し、2016年の8.91%から2020年の6.42%に低下している。このことから、売掛金の回収効率の改善や与信管理の強化が進められた可能性が示唆される。
- 在庫
- 在庫の割合も減少傾向にあり、2016年の7.01%から2020年の4.9%に縮小している。これは在庫管理の効率化や生産・販売戦略の改善を示している可能性がある。
- 流動資産
- 総資産に占める割合は2018年に64.52%とピークに達し、その後2019年にやや縮小したものの、2020年も59.1%と高水準を維持している。流動資産の比率が高いことは、短期の資金繰りに重きを置いた運営方針を示している。
- 有形固定資産、ネット
- 割合は2016年から2018年にかけて上昇後、2019年には12.15%と少なくなったが、2020年には12.16%とほぼ横ばいを維持している。長期資産の比率は低下傾向にあるが、有形固定資産の維持管理は継続されている。
- オペレーティングリース使用権資産
- 2019年から2020年にかけて割合が7.59%と7.01%と安定している。これにより、リース資産の適正な計上と資産の継続的管理が行われていると考えられる。
- 好意
- 割合は2016年の18.13%から2018年の11.94%に縮小し、その後2020年には11.83%へやや回復している。好意の減少は潜在的な資産の減少や償却の進行、または資産売却の可能性を示すこともある。
- 無形固定資産、純額
- 割合は減少し続けており、2020年は1.87%となっている。これは、無形資産の償却や売却の進行を反映し、企業の資産構造の変化を示している可能性がある。
- 繰延税金資産(純額)
- 2016年の2.88%から2020年の0.26%へと大きく縮小している。税務上の資産の減少または収益性の改善により、繰延税金資産の価値が減少したと考えられる。
- その他の資産
- 割合は2017年に特に高まり5.93%となった後、2020年には7.77%と再び増加している。多様な資産の保有が進められていることが示唆される。
- 長期資産
- 総資産に占める割合は2016年の45.85%から2018年の35.48%に低下したが、その後2019年と2020年にかけて39.16%・40.9%と回復している。長期資産の割合の変動は、投資および資本支出の戦略的調整を反映していると考えられる。