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Becton, Dickinson & Co. (NYSE:BDX)

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貸借対照表:負債と株主資本 

貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。

負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。

Becton, Dickinson & Co.、連結貸借対照表:負債および株主資本

百万米ドル

Microsoft Excel
2021/09/30 2020/09/30 2019/09/30 2018/09/30 2017/09/30 2016/09/30
短期借入金 500 707 1,309 2,601 203 1,001
買掛金 1,793 1,355 1,092 1,106 797 665
未払費用 2,943 2,638 2,127 2,255 1,393 1,575
給与、賃金および関連項目 1,214 993 987 910 773 696
所得税 176 143 140 344 176 274
売却用保有負債 189
流動負債 6,626 5,836 5,655 7,216 3,342 4,400
長期借入金(当期部分を除く) 17,110 17,224 18,081 18,894 18,667 10,550
長期従業員福利厚生の義務 1,228 1,435 1,272 1,056 1,168 1,319
繰延法人税およびその他の負債 5,225 5,753 5,676 5,744 1,609 1,684
非流動負債 23,563 24,412 25,029 25,694 21,444 13,553
総負債 30,189 30,248 30,684 32,910 24,786 17,953
優先株式 2 2 2 2 2
普通株式、額面1ドル 365 365 347 347 347 333
額面金額を超える資本 19,272 19,270 16,270 16,179 9,619 4,693
剰余 金 13,826 12,791 12,913 12,596 13,111 12,727
繰延報酬 23 23 23 22 19 21
財務省の普通株式、コスト (7,723) (6,138) (6,190) (6,243) (8,427) (8,212)
その他包括損失累計額 (2,088) (2,548) (2,284) (1,909) (1,723) (1,929)
株主資本 23,677 23,765 21,081 20,994 12,948 7,633
総負債と株主資本 53,866 54,013 51,765 53,904 37,734 25,586

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30), 10-K (報告日: 2017-09-30), 10-K (報告日: 2016-09-30).


負債の推移と構造
2016年から2021年にかけて、短期借入金は増減を繰り返しており、特に2018年に大きく増加した後、2020年から2021年にかけて再び減少しています。一方、買掛金や未払費用は緩やかに増加傾向にあり、運転資本の増加に寄与している可能性があります。また、流動負債も大幅に増加しており、特に2018年には7,216百万米ドルに達しています。長期借入金は概ね横ばい傾向で推移しており、全体の負債構造において比重が高いことが示されています。非流動負債も大きく増加しており、総負債は2018年をピークにやや減少傾向にありますが、2021年まで堅調に推移しています。
資本構成と資本の変動
株主資本は、2016年の7,633百万米ドルから2021年には23,677百万米ドルに増加しています。特に、「額面金額を超える資本」の増加に伴い、資本の拡大が顕著となっています。一方、「剰余金」も増加しており、株主資本の増加に寄与しています。優先株式の金額は一定で推移していますが、「財務省の普通株式、コスト」においては、2016年から2021年にかけて大きく増加し、マイナス側の金額も拡大しています。これにより、株主資本の純価値に影響を与えていると考えられます。株主資本の総額は、全期間を通じて増加傾向にあり、企業の資本基盤の強化を示唆しています。
収益性に関連した指標
直接的な収益性指標には言及されていませんが、「その他包括損失累計額」が負の値で推移しており、一部で評価損失や評価差損が生じていると推測されます。2016年から2021年にかけて、これらの累計額は拡大した後、2021年には縮小しています。これに伴い、純資産側の「株主資本」は増加しており、財務の健全性は維持されていると言えます。ただし、「財務省の普通株式、コスト」の変動はマイナス幅を拡大しており、自己資本コストや資本政策に影響を与えている可能性があります。
総合的な分析
この期間において、企業の負債総額は一時的なピークを迎えた後、安定した水準へと調整されています。資本構造は大きく拡大しており、特に自己資本の増加が顕著です。負債の増加と資本の拡大は、積極的な成長戦略や設備投資に対応している兆候と考えられます。一方、負債比率の変化や資本コストの上昇は、財務リスクや資本コストの管理が重要な課題となる可能性があります。総じて、財務の健全性は一定の範囲内で保持されており、長期的な財務戦略の継続とともに、資本効率の最適化が今後の課題となると考えられます。