貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-Q (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-Q (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31), 10-Q (報告日: 2017-12-31), 10-K (報告日: 2017-09-30), 10-Q (報告日: 2017-06-30), 10-Q (報告日: 2017-03-31), 10-Q (報告日: 2016-12-31), 10-K (報告日: 2016-09-30), 10-Q (報告日: 2016-06-30), 10-Q (報告日: 2016-03-31), 10-Q (報告日: 2015-12-31), 10-K (報告日: 2015-09-30), 10-Q (報告日: 2015-06-30), 10-Q (報告日: 2015-03-31), 10-Q (報告日: 2014-12-31), 10-K (報告日: 2014-09-30), 10-Q (報告日: 2014-06-30), 10-Q (報告日: 2014-03-31), 10-Q (報告日: 2013-12-31).
- 資産構成の変化と流動比率の傾向
- 全期間を通じて流動資産の比率は概ね40%台後半から50%台を維持しており、比較的流動性の高い資産構成が維持されていることが示されている。ただし、2016年以降は一時的に高水準に達し、その後はやや低下傾向にある点に留意できる。特に、2016年の途中から2017年にかけて流動資産比率が40%未満に落ち込む局面が見られるが、その後は再び約45%前後で推移している。
- 現金および現金同等物の変動
- 現金・同等物の総資産比率は2013年12月には11.35%であったが、その後、2016年12月に大きく増加し23.76%に達している。2017年以降は再び減少基調となり、2019年3月には7.75%にまで低下している。ただし、2020年3月に再び増加し、7.75%に近い水準に戻している。これにより、現金の戦略的な流動性管理の変動が窺われる。
- 売掛金の割合と与信管理
- 売掛金の比率は全体を通じて約12%から20%の範囲で推移し、比較的安定した状態を維持している。ただし、2014年12月には20.76%を記録し、他の年と比べ高い水準を示した。その後はおおむね15%前後に調整されており、信用リスク管理の安定性が示唆される。
- 在庫の変動と効率性
- 在庫の比率は、2013年から2017年にかけて約8.96%から9.75%の範囲で安定していたが、2017年以降はやや上昇傾向にあり、2019年12月には9.17%まで推移している。これにより、在庫の運用効率や供給チェーンの変化が反映されている可能性がある。
- 無形資産と好意の構成と動向
- 好意の比率は全期間を通じて約17.98%から31.66%の高い水準で推移しており、2014年には一時的に低下し29.25%となったものの、その後は元の高水準に回復している。一方、その他の無形資産の比率は比較的安定しており、約4%から11%で推移している。これらの無形資産の動向から、買収や企業合併による資産計上の変動傾向があると考えられる。
- 資産の割合と固定資産比率
- 固定資産の比率は2013年には58.55%であったが、その後は徐々に低下し、2016年には約54%に落ち着いている。その後は約65%付近で推移しており、2019年には65%を超え、資産構成の大部分を固定資産が占める状態が続いている。これにより、設備やプラントへの投資が安定して進められていることを示す。
- 総資産の構造と資産種別の変化
- 総資産の構成は、多くの期間において約58%から66%の範囲で固定資産が占めているが、2014年にはやや低下し55.81%まで下がった期間も存在する。このことから、資産の重点配分に変動があったことが示唆される。その他の資産や無形資産の比率も変動し、買収や資産売却の影響が反映されていると考えられる。
- 全体の総資産比率の安定性
- 全期間にわたる総資産の比率は100%で維持されており、基準となる理論的な構成割合は変動していない。ただし、資産構造の内訳には、流動性と固定性の間で一定の変動が見られることから、財務戦略の調整や市場環境の変化に応じた資産運用の最適化が行われていることが推察される。