貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ

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Ross Stores Inc.、連結貸借対照表の構造:負債・自己資本(四半期データ)

負債構成とその推移

買掛金は全期間を通じて比較的安定した割合を維持しており、大きな変動は観察されない。ただし、2020年以降にかけて、一部期間で若干の減少傾向が見られる。

未払費用およびその他費用は、概ね安定しており、特に2019年以降は一層安定した割合となっている。また、短期借入金に関しては、2020年以降で一定の増加が確認され、2022年には約7.5%に達している。

長期借入金の割合は、2016年から2017年頃までは比較的安定していたが、その後の期間では少しずつ増加しており、2022年には約42%に達していることから、長期資金の比重が高まっていることが示唆される。

流動負債と長期負債のバランス

流動負債は常に約27%から36%の範囲に収まり、総負債に占める割合も安定して推移している。しかし、2020年以降においてやや増加傾向にあり、企業の短期資金管理の重要性は引き続き高いことが示されている。

一方、総負債比率は全期間を通じて50%を超えており、資本構成は負債に依存した構造となっている。特に長期負債は、2016年から2018年にかけて約15%程度で推移し、その後2022年には約41%に達しているため、負債の長期化とともに負債比重が増加している状況が分かる。

自己資本と株主持分の動向

株主資本は、2016年から2022年にかけて徐々に増加しており、2022年には約31.66%を占めている。一方で、剰余金は同期間を通じて増加傾向にあり、企業の内部留保が積み増されていることが示されている。

自己株式の割合は負債・資本比率に対して安定的であり、マイナス比率（自己株式）を維持しているため、株主に対して自己株式の保有が一定の割合を占めていることを示している。全体として、自己資本の比重は着実に高まっている。

その他の重要な点

未払法人税、未払給与・福利厚生等の項目においては、一定の変動はあるものの、全体として期間による大きな偏りは見られない。しかし、未払法人税は不定期な変動を示し、税務関連の負債管理の重要性を暗示している。

長期負債のうち、非流動オペレーティング・リース負債とその他の長期負債が負債の大部分を占めており、資産のリース負債化が進んでいるとみられる。負債の長期化傾向と資本増強の動きが併存している構造である。

総負債比率

全期間を通じて総負債が総資産の約70%から75%の範囲で推移し、財務のレバレッジは高めに維持されている。負債の比率が比較的一定で推移していることから、財務戦略において負債依存度は着実に管理されていると考えられる。