損益計算書の構造
四半期データ
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Becton, Dickinson & Co.、連結損益計算書の構成(四半期データ)
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-Q (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-Q (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-Q (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-Q (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31), 10-Q (報告日: 2017-12-31), 10-K (報告日: 2017-09-30), 10-Q (報告日: 2017-06-30), 10-Q (報告日: 2017-03-31), 10-Q (報告日: 2016-12-31), 10-K (報告日: 2016-09-30), 10-Q (報告日: 2016-06-30), 10-Q (報告日: 2016-03-31), 10-Q (報告日: 2015-12-31).
- 収益と売上高の推移
- 全期間を通じて収益の合計は安定した水準を維持しており、比率としての変動は見られない。これは、会社の売上高の堅調な維持もしくは一定の売上水準を継続していることを示唆している。特に、2018年以降の収益の増加は記録されていないが、売上の安定性が伺える。
- 売上総利益（粗利）の動向
- 粗利益率は比較的高い水準（約37～50%の範囲）で推移しており、特に2017年から2018年にかけて一時的に50%を超える局面も観察されるものの、全体的には変動が見られる。2018年の一時的な低下（約37％）以降は回復傾向が強まり、収益性の維持に努めていることが示唆される。
- 販売費および管理費、研究開発費
- 販売費および管理費は一定の割合内（約21～26%）で推移し、2018年以降はやや増加傾向にある。研究開発費は比較的安定した水準（約5.9～7.8%）を示し、革新的な製品開発や技術投資を継続していることが示されている。一部、割合の変動はあるが、全体としては経営資源の適切な配分が維持されていると言える。
- その他の営業利益及び営業利益の動向
- 営業利益率は大きな変動を示しており、2017年までの比較的高い水準（例：約11～16%）から、2018年には大きく下落し、2019年まで低迷している局面も見られる。2018年の一時的な営業損失や、2019年の回復傾向は、市場環境や事業戦略の変化を反映している可能性がある。2020年以降は再び改善し、一定の営業利益率を維持していることが確認できる。
- 税引前利益と純利益の動向
- 税引前利益は2015年から2017年にかけて安定して増加傾向を示した後、2018年の一時的な減少（損失の発生）を経て、2019年と2020年には回復している。特に、2021年以降は税引前利益と純利益がともに上昇傾向を示し、利益水準の改善を反映している。純利益率も同様に、激しい変動の後に安定した回復を見せており、収益性の改善と事業の収益力向上を示唆している。
- コスト構造の変動と収益性への影響
- 売上原価の割合はやや変動があるものの、全体の収益構造に対して大きな変化は見られない。その他の費用や税金の影響も、全体の収益性を左右する要因として確認されている。また、買収関連の費用やその他の一時費用の発生は、経営戦略における積極的な買収や投資の一環と見られる。
- 総評
- 全期間を通じて、売上高や粗利益、純利益は比較的安定して推移しており、事業の収益性は一定レベルを維持しているといえる。一時的な利益の下振れや損失も見られるが、2020年以降の回復傾向は、経営戦略の調整や市場環境の改善を反映している可能性が高い。長期的には、事業の収益性を維持・向上させるために、コスト管理と研究投資のバランスに注力していることが示唆される。