Stock Analysis on Net

Johnson Controls International plc (NYSE:JCI)

この会社は アーカイブに移動しました! 財務データは2024年5月1日以降更新されていません。

損益計算書の構造 

Johnson Controls International plc、連結損益計算書の構成

Microsoft Excel
12ヶ月終了 2023/09/30 2022/09/30 2021/09/30 2020/09/30 2019/09/30 2018/09/30
製品とシステム 75.58 76.18 72.68 72.83 73.89 80.68
サービス 24.42 23.82 27.32 27.17 26.11 19.32
売り上げ 高 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00% 100.00%
製品とシステム -52.37 -53.49 -50.06 -51.09 -52.47 -59.24
サービス -14.15 -13.53 -15.89 -15.71 -15.43 -10.89
売上原価 -66.52% -67.02% -65.95% -66.79% -67.90% -70.13%
粗利 33.48% 32.98% 34.05% 33.21% 32.10% 29.87%
販売費及び一般管理費 -23.07 -23.50 -22.22 -25.38 -26.05 -19.14
事業再編費用および減損費用 -3.97 -2.85 -1.02 -3.51 -0.98 -0.84
営業利益 6.44% 6.63% 10.81% 4.32% 5.07% 9.89%
支払利息 (資産計上支払利息控除後) -1.15 -0.89 -0.93 -1.08 -1.40 -1.39
その他の融資費用 -0.19 -0.11 -0.11 -0.12 -0.12 -0.18
債務消滅による利益(損失) 0.09 0.00 0.00 0.00 -0.25 0.00
受取利息 0.07 0.02 0.04 0.10 0.25 0.09
財務活動の為替純結果 0.13 0.13 0.12 0.05 0.05 0.08
純融資費用 -1.05% -0.84% -0.87% -1.04% -1.46% -1.40%
株式利益 0.99 0.97 1.10 0.77 0.80 0.75
継続事業からの税引前利益 6.38% 6.76% 11.04% 4.05% 4.41% 9.24%
所得税(繰り立て)給付 1.21 0.05 -3.67 -0.48 0.97 -1.65
継続事業からの収益 7.59% 6.81% 7.38% 3.56% 5.38% 7.59%
非継続事業からの利益(税引後) 0.00 0.00 0.52 0.00 19.18 0.00
手取り 7.59% 6.81% 7.90% 3.56% 24.56% 7.59%
非支配持分に帰属する当期純利益 -0.69 -0.75 -0.98 -0.73 -0.89 -0.70
ジョンソンコントロールズに帰属する当期純利益 6.90% 6.06% 6.92% 2.83% 23.67% 6.89%

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30).


売上構成の変動傾向について
売上高に占める製品とシステムの割合は、2018年から2023年まで全体的に安定しており、特に2020年以降も大きな変動は見られない。一方、サービスの割合は、2018年に比べて2019年以降に増加し、その後も高水準を維持しているが、2023年にはやや減少している。この傾向から、同社はサービス事業の拡大を図りつつも、製品とシステムの売上比率を重視していると考えられる。
売上高と売上原価の比率の推移について
売上高に対する売上原価の割合は、2018年から2023年まで概ね減少傾向にあり、特に2020年には66.79%まで低下している。これに伴い、粗利益率は改善し、2021年から2023年にかけて一定水準(約33%)を維持している。これらの推移は、同社がコスト管理や効率化を進め、収益性の向上を達成していることを示す。
営業利益と費用構造の動向について
営業利益率は2018年の9.89%から2020年に一時4.32%に低下した後、2021年に10.81%に回復し、その後は6%台で推移している。販売費及び一般管理費の売上高比は2019年に大きく上昇したが、その後はやや安定している。事業再編費用や減損費用も増加しているが、全体として営業利益のボラティリティは見られるものの、収益性の維持に努めていることが示唆される。
財務費用及び為替・利息関連の動向について
支払利息や純融資費用は2018年から2023年までほぼ横ばいで推移し、平均的には抑制されている。支払利息は売上高に対して一定の割合であり、為替の純結果とともに財務コストの安定性がうかがえる。特に、為替差損益は2019年以降も一定の範囲内で推移しており、外貨リスク管理に配慮している可能性がある。
純利益と利益寄与の動向について
継続事業の税引前利益は、2018年の9.24%から2020年には4.05%まで低下したが、2021年の11.04%をピークに、その後はやや減少傾向が見られる。特に2023年には6.38%とやや低下している。非継続事業からの税引後利益の割合は変動が大きく、2021年に一時的に増加しているものの、全体的な利益寄与は限定的な範囲にとどまっている。ジョンソンコントロールズに帰属する純利益は、概ね一定の割合で推移しており、2023年には6.9%に達している。総じて、利益率は一定水準に安定しているが、2020年の低調からの回復の兆しは見られるが、長期的な成長には一定の課題も示唆される。
その他のポイント
株式利益や税負担の変動は比較的小幅であり、財務構造の安定性を示唆している。ただし、非支配持分に帰属する当期純利益はマイナス圏で推移し、支配株主に帰属する利益と比較してやや低調な状況にある。これにより、少数株主持分の収益への影響やグループ内の利益分配に留意が必要となる。