自己資本利益率 (ROC)
自己資本利益率は、事業資産に対する税引後利益率です。投下資本利益率は、金利や会社の負債や資本構造の変化の影響を受けません。ビジネスの生産性パフォーマンスを測定します。
投下資本利益率 (ROIC)
Johnson Controls International plc, ROIC計算、ベンチマークとの比較
| 2023/09/30 | 2022/09/30 | 2021/09/30 | 2020/09/30 | 2019/09/30 | 2018/09/30 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | |||||||
| 税引後営業利益 (NOPAT)1 | |||||||
| 投下資本2 | |||||||
| パフォーマンス比 | |||||||
| ROIC3 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| ROIC競合 他社4 | |||||||
| Boeing Co. | |||||||
| Caterpillar Inc. | |||||||
| Eaton Corp. plc | |||||||
| GE Aerospace | |||||||
| Honeywell International Inc. | |||||||
| Lockheed Martin Corp. | |||||||
| RTX Corp. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30).
1 NOPAT. 詳しく見る »
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3 2023 計算
ROIC = 100 × NOPAT ÷ 投下資本
= 100 × ÷ =
4 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 税引後営業利益（NOPAT）
- 2018年から2023年までの期間において、税引後営業利益は概ね安定した水準を示しているが、2020年には大幅な減少を見せている。2018年と2019年には約2100百万米ドルの範囲で推移していたが、2020年に448百万米ドルへと一時的に低下し、その後2021年以降は再び約1900百万米ドル台前半に回復している。特に2020年の急減は、外的要因や業界環境の変化を反映している可能性がある。
また、2022年と2023年には同程度の数値を維持しており、2020年の低迷からの回復がみられるものの、コロナ禍など社会経済の変動要因の影響が長期にわたり影響している可能性が指摘できる。 - 投下資本
- 投下資本の推移を見ると、2018年の約35,173百万米ドルから2019年に減少し、2019年には約31,274百万米ドルとなっている。2020年にはさらに減少し、約29,283百万米ドルに達しているが、その後は微増もしくは横ばいの状態で推移し、2023年には約29,464百万米ドルとなっている。
この傾向は、資本投資の削減や資産の効率的な運用による資本の最適化を示唆している可能性があり、経営判断の一環で投資の慎重化やコスト削減を図った結果と考えられる。 - 投下資本利益率（ROIC）
- ROICは、2018年の6.18%から2019年に6.8%へと上昇した後、2020年に著しく1.53%へと低下した。その後は2021年以降、威力を取り戻し、2022年と2023年には再び6%台前半から中盤の範囲で安定している。
2020年の大幅低下は、利益の減少と資本の比較的安定した状態を反映しており、経営効率の一時的な悪化を示しているが、その後の回復は、資本の効率的運用や利益創出の改善を示唆している。全体として、ROICはコロナ禍の影響を受けたものの、長期的には堅実なパフォーマンスを維持していると解釈できる。
ROICの分解
Johnson Controls International plc、ROICの分解
| ROIC | = | OPM1 | × | TO2 | × | 1 – CTR3 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2023/09/30 | = | × | × | ||||
| 2022/09/30 | = | × | × | ||||
| 2021/09/30 | = | × | × | ||||
| 2020/09/30 | = | × | × | ||||
| 2019/09/30 | = | × | × | ||||
| 2018/09/30 | = | × | × |
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30).
- 営業利益率（OPM）の推移
- 2018年から2019年にかけて大きく低下し、その後2020年にはさらに低下したものの、2021年以降は回復している。2021年の2022年のピークは、営業利益率が一時的に向上したことを示しているが、2022年以降の値はそれほど大きな変動は見られない。全体として、営業利益率は変動が激しかった期間を経て、2021年の高水準に近づく動きが見られる。
- 資本回転率(TO)の推移
- 2018年から2023年にかけて継続的に上昇しており、最終年度の2023年には0.92に達している。これにより、総資産に対して売上を効率的に稼ぎ出していることが示唆され、資産の活用効率が改善していることが伺える。
- 実効現金税率（CTR）の動向
- 値は非常に変動が大きく、2019年には161.09%、2020年には39.88%と著しい変動を見せている。2021年以降は70%超えの水準で推移し、2022年は92.14%と高い値を記録した後、2023年は82.72%にやや低下している。これらの変動は税負担や税率の適用において一定しない要素があったことを示している可能性がある。
- 投下資本利益率（ROIC）の動向
- 2018年から2019年には一定の上昇を示し、6.8%まで改善したが、2020年に1.53%と大きく低下した。その後は7.1%、6.31%、6.42%とバラつきながらも、2020年の低下以降は一定の水準を維持しているが、2019年のピークには届いていない。総じて、投下資本に対する収益性はやや低迷傾向にあり、結果の安定性に欠ける局面も見られる。
営業利益率 (OPM)
Johnson Controls International plc, OPM計算、ベンチマークとの比較
| 2023/09/30 | 2022/09/30 | 2021/09/30 | 2020/09/30 | 2019/09/30 | 2018/09/30 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | |||||||
| 税引後営業利益 (NOPAT)1 | |||||||
| もっとその： 現金営業税2 | |||||||
| 税引前営業利益 (NOPBT) | |||||||
| 売り上げ 高 | |||||||
| もっとその： 繰延収益の増加(減少) | |||||||
| 調整後売上高 | |||||||
| 収益率 | |||||||
| OPM3 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| OPM競合 他社4 | |||||||
| Boeing Co. | |||||||
| Caterpillar Inc. | |||||||
| Eaton Corp. plc | |||||||
| GE Aerospace | |||||||
| Honeywell International Inc. | |||||||
| Lockheed Martin Corp. | |||||||
| RTX Corp. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30).
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2 現金営業税. 詳しく見る »
3 2023 計算
OPM = 100 × NOPBT ÷ 調整後売上高
= 100 × ÷ =
4 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 全体的な収益性の推移
- 2018年から2023年までの期間において、税引前営業利益（NOPBT）は変動を示している。2018年のピークに比べて2019年と2020年は大きく減少しているが、2021年には回復を見せている。特に2021年の値は、2020年からの回復を示す重要なポイントである。一方、2022年には再び減少しているが、2023年には再び増加に転じている。
- 売上高の傾向
- 調整後売上高は、2018年から2023年にかけて一貫して増加している。特に2021年以降、年々増加の傾向が見られ、2023年には2018年比で約1.4倍に拡大している。このことは、売上高の成長が継続しており、市場や事業規模の拡大に寄与していると考えられる。
- 営業利益率の変動
- 営業利益率（OPM）は、2018年に11%以上であったが、その後、一時的に低下し、2020年には5.03%まで落ち込んでいる。しかし2021年には再び12.34%まで回復し、その後も8.48%と比較的安定した水準を維持している。このパターンは、経営効率やコスト構造の改善により、利益率の回復と安定化が図られてきたことを示唆している。
- 総合的な分析
- 資料期間中、売上高の増加とともに一時的な収益性の低下が見られるものの、2021年以降の回復傾向は、事業の収益性改善を反映していると考えられる。営業利益率の変動は、売上増加に伴うコスト管理の効果や市場環境の変動に影響されている可能性がある。全体として、売上高の継続的な成長と営業効率の改善により、総合的な財務パフォーマンスは良好な状態にあると評価できる。
資本回転率(TO)
Johnson Controls International plc, TO計算、ベンチマークとの比較
| 2023/09/30 | 2022/09/30 | 2021/09/30 | 2020/09/30 | 2019/09/30 | 2018/09/30 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | |||||||
| 売り上げ 高 | |||||||
| もっとその： 繰延収益の増加(減少) | |||||||
| 調整後売上高 | |||||||
| 投下資本1 | |||||||
| 効率比 | |||||||
| TO2 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| TO競合 他社3 | |||||||
| Boeing Co. | |||||||
| Caterpillar Inc. | |||||||
| Eaton Corp. plc | |||||||
| GE Aerospace | |||||||
| Honeywell International Inc. | |||||||
| Lockheed Martin Corp. | |||||||
| RTX Corp. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30).
- 調整後売上高
- 2018年から2023年までの期間において、調整後売上高は全体的に増加傾向を示している。特に、2021年以降には成長が加速し、2022年から2023年にかけては約6.2%以上の増加が見られる。これは、売上高が回復しているか、拡大傾向にあることを示唆している。一方で、2019年と2020年の売上高低迷は一時的な影響や外部要因に起因する可能性が考えられる。
- 投下資本
- 投下資本は2018年の35173百万米ドルから2023年の29464百万米ドルに減少しており、全体として縮小傾向にある。ただし、2019年以降の減少幅は比較的小さく、一部の年度ではほぼ横ばいで推移している。これは、資本効率の改善や資本コストの抑制を示唆する可能性がある。
- 資本回転率(TO)
- 資本回転率は2018年の0.89から2023年の0.92まで徐々に上昇している。特に、2022年と2023年には0.86から0.92へと上昇幅が大きく、資本を効率的に活用して売上を創出していることを示している。この推移は、売上高の増加と投下資本の減少に伴い、資本効率の向上が達成されていることを示唆している。
実効現金税率 (CTR)
Johnson Controls International plc, CTR計算、ベンチマークとの比較
| 2023/09/30 | 2022/09/30 | 2021/09/30 | 2020/09/30 | 2019/09/30 | 2018/09/30 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 選択した財務データ (百万米ドル) | |||||||
| 税引後営業利益 (NOPAT)1 | |||||||
| もっとその： 現金営業税2 | |||||||
| 税引前営業利益 (NOPBT) | |||||||
| 税率 | |||||||
| CTR3 | |||||||
| ベンチマーク | |||||||
| CTR競合 他社3 | |||||||
| Boeing Co. | |||||||
| Caterpillar Inc. | |||||||
| Eaton Corp. plc | |||||||
| GE Aerospace | |||||||
| Honeywell International Inc. | |||||||
| Lockheed Martin Corp. | |||||||
| RTX Corp. | |||||||
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-K (報告日: 2018-09-30).
1 NOPAT. 詳しく見る »
2 現金営業税. 詳しく見る »
3 2023 計算
CTR = 100 × 現金営業税 ÷ NOPBT
= 100 × ÷ =
4 競合企業の名前をクリックすると、計算が表示されます。
- 現金営業税の推移
- 2018年度には約1210百万米ドルの現金営業税が計上され、その後2019年度に大幅なマイナス（-806百万米ドル）を記録するなど、変動が見られる。2020年度には約675百万米ドルに回復し、その後2021年度には861百万米ドル、2022年度には約159百万米ドルと推移し、2023年度には395百万米ドルと一定の水準に回復しているが、年度間の変動が大きい傾向にある。
- 税引前営業利益 (NOPBT)の推移
- 2018年度の税引前営業利益は約3385百万米ドルであり、その後2019年度に約1320百万米ドルへ減少した。2020年度には1124百万米ドルとやや低下した後、2021年度には約2946百万米ドルに回復し、その後2022年度には約2019百万米ドル、2023年度には2287百万米ドルと、全体としては増加傾向を示している。ただし、一部年度では利益の変動が見られるため、一定の変動性が存在する。
- 実効現金税率 (CTR)の推移
- 2018年度は約35.74%であったが、2019年度にはマイナスの-61.09%と異常な値を記録している。この変動はおそらく税金計算の特殊要因や一時的な調整によるものであると考えられる。2020年度には約60.12%、2021年度には約29.24%、2022年度には約7.86%、2023年度には17.28%と推移しており、年度による大きな変動が続くものの、全体としては税負担率の平均的な変動範囲内に収まっている。