Johnson Controls International plc (NYSE:JCI)

純営業資産は、2019年から2023年にかけて概ね250億米ドル台で推移しています。2020年に減少した後、2021年に増加し、2022年に再び減少、そして2023年に増加しています。全体的な変動幅は限定的であり、安定した水準を維持していると評価できます。

貸借対照表ベースの総計計上額

貸借対照表ベースの総計計上額は、2019年にマイナス80億1000万米ドルと大幅なマイナスを示しました。2020年にはマイナス8億4200万米ドルに改善し、2021年には7億5600万米ドルのプラスに転換しました。しかし、2022年には再びマイナス8億2600万米ドルに落ち込み、2023年には13億7600万米ドルと大幅なプラスに転換しています。この項目は、期間を通じて大きな変動を示しており、事業の財務状況に影響を与える可能性があります。

貸借対照表ベースの発生率は、2019年のマイナス27.39%から、2020年のマイナス3.39%へと改善しました。2021年には3.05%とプラスに転換し、2022年にはマイナス3.34%に低下、そして2023年には5.5%と再び上昇しています。発生率は、総計計上額の変動に連動しており、財務状況の変化を反映していると考えられます。2023年の発生率の上昇は、総計計上額のプラスへの転換と一致しており、財務状況の改善を示唆している可能性があります。

純営業資産は、2019年から2023年にかけて概ね25000百万米ドル台で推移しています。2020年には減少が見られましたが、その後2021年に回復し、2022年に再び減少、そして2023年に増加しています。全体として、大きな変動は見られず、安定した水準を維持していると考えられます。

キャッシュフロー計算書ベースの集計見越計上

2019年には4464百万米ドルとプラスでしたが、2020年には-1590百万米ドルとマイナスに転換しました。その後、2021年には176百万米ドル、2022年には235百万米ドルとプラスに回復し、2023年には812百万米ドルと大幅に増加しています。この項目は、過去5年間で大きく変動しており、特に2020年から2023年にかけての改善が顕著です。

キャッシュフロー計算書に基づく発生率

2019年には15.26%と高い水準でしたが、2020年には-6.41%とマイナスに転換しました。2021年には0.71%と小幅にプラスに回復し、2022年には0.95%とわずかに上昇、そして2023年には3.25%と再び上昇しています。発生率は、集計見越計上の変動に連動しており、2020年のマイナス転換が影響しています。2023年にはプラスに転換し、発生率も改善傾向にあります。

キャッシュフロー計算書ベースの集計見越計上と発生率の推移から、2020年に一時的な影響があったものの、その後、キャッシュフロー創出力が改善していることが示唆されます。純営業資産は安定している一方、キャッシュフロー関連の指標は改善傾向にあるため、財務状況は全体として堅調であると考えられます。