包括利益計算書
包括利益とは、非所有者の源泉からの取引やその他のイベントや状況による、期間中の企業の資本(純資産)の変化です。これには、所有者による投資および所有者への分配に起因するものを除き、期間中の資本のすべての変動が含まれます。
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Automatic Data Processing Inc.、連結包括利益計算書
千米ドル
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2021-06-30), 10-K (報告日: 2020-06-30), 10-K (報告日: 2019-06-30), 10-K (報告日: 2018-06-30), 10-K (報告日: 2017-06-30), 10-K (報告日: 2016-06-30).
- 純利益の推移
- 当期純利益は、2016年から2021年までの期間において一貫して増加傾向を示している。特に2019年には大幅に増加し、その後も堅調に推移していることから、収益性の向上が見られる。2021年には2,598,500千米ドルに達しており、継続的な成長を示唆している。
- 為替換算の調整
- 為替換算の調整は、プラスとマイナスが変動しており、特定の年度に大きな補正が行われている。特に2021年には正の調整が大きく、為替変動の影響が収益に重要な影響を及ぼしている可能性が示唆される。
- 売却可能有価証券の未実現純利益
- この項目は、2016年から2021年まで大きく揺れ動いており、マイナス圏に転じる年（2017年、2018年、2021年）も見られるが、2019年には大きなプラスに回復している。これは、市場変動や資産の売却見込みの変動を反映していると考えられる。
- その他の包括利益
- 包括利益は、2016年には1,538,000千米ドルの大きな値を示し、その後、一定の変動が見られるが、全体的には比較的高い水準を維持している。特に2019年には復調傾向が見られ、経済的な変動に伴う包括利益の変動が反映されている。
- キャッシュ・フロー・ヘッジ活動の未実現利益及び損失
- これらの値は2019年以降の一部の年度で報告されており、特に2019年の損失が大きく、2020年に正常化し、その後再び利益に回復している。ヘッジ対象のリスク管理戦略の変動がこの背景にあると考えられる。
- 年金関係の純利益
- 年金の純利益は、2016年には損失を出していたが、2017年以降、黒字に転じている。2021年には212,500千米ドルの大きな黒字を計上しており、年金負債管理の改善や資産運用の成功を示唆している。
- その他の包括利益
- この項目は全体的に高い変動を示し、2018年に大きな損失があった後、2019年に再び好調となっている。2020年以降はやや低迷したものの、全体としては一定の水準を保っている。
- 総合的な観点
- 全体として、当期純利益と包括利益はともに長期的な成長傾向にあり、特に2019年以降の利益水準の向上が顕著である。為替や市場変動の影響を受けつつも、利益の安定的な増加が見られ、財務の健全性と収益性が改善していると解釈できる。ただし、一部の資産や負債の変動による注意も必要であり、今後の市場変動への対応が引き続き重要となる。