貸借対照表の構造:資産
四半期データ
レポートに基づく: 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-Q (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2023-09-30), 10-Q (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-Q (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2022-09-30), 10-Q (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-Q (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2021-09-30), 10-Q (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-Q (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2020-09-30), 10-Q (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-Q (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2019-09-30), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-Q (報告日: 2018-12-31), 10-K (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-06-30), 10-Q (報告日: 2018-03-31), 10-Q (報告日: 2017-12-31).
- 総資産の構成と変動
- 全期間を通じて、固定資産が総資産の約72%から75%の範囲で安定して推移しており、企業の財務基盤の堅固さが示されている。特に、固定資産の割合は大きく変動しない傾向にあり、長期的に資産の構成が安定していることがわかる。
- 現金および現金同等物の比率
- 現金および現金同等物の割合は、2017年の約1.11%から2023年までの低い水準(1.94%)を経て、2024年には約4.09%へと増加している。特に2018年の資産比率は低く、その後は一定の範囲内で推移し、2020年以降は比較的安定している。これにより、流動性の確保に必要な現金比率は総資産に対して低水準ながら、近年は増加傾向にあることが示唆される。
- 売掛金の動向
- 売掛金の総資産比率は、2017年の約13.5%から2023年の15.39%まで上昇傾向を示している。特に2023年第1四半期には最も高くなっており、売掛金の増加が観察される。これにより、売上債権の膨張または回収遅延の可能性が考えられる。一方で、売掛金比率の変動は企業の信用管理や販売戦略の変化に影響される可能性もある。
- 在庫の変化
- 在庫は総資産の約4.2%から7%以上へと増加しており、2022年第3四半期には7.23%に達している。これは、在庫の積み増しまたは販売活動の増加に伴うものであり、販売戦略の見直しや在庫管理の観点から重要な指標となる。2018年から2020年にかけて一時的に比率が低下したが、その後再び増加傾向にある。
- 流動資産の構成
- 流動資産の割合は、2017年の24.97%から2023年の約27.41%へと増加しているが、その中でも流動資産の内訳は、売却用流動資産の比率が2020年代に顕著に増加し、2024年第1四半期には約1.03%に達している。一方で、売掛金や在庫の増加は、流動資産の主要構成部分として企業の運転資金に影響を与え続けている。
- 無形資産の動向
- 好意は総資産の約39%台で推移し、長期にわたり安定している。その他の無形固定資産は約10%から13%の範囲で変動し、特に2021年にはやや低下したが、全体として大きな変動はみられない。これらの資産は、企業のブランド価値や技術力を反映し、安定的な資産構成を示唆している。
- 固定資産の全体像
- 有形固定資産やその他の固定資産の比率は、長期にわたり大きく変動せず、おおむね70%台後半から75%前半で推移している。売却用固定資産の比率は特定の時点で上昇したが、2024年においては全体の動きとともに安定していることから、不動産や設備の投資・売却戦略が安定していることが伺える。
- 総合的評価
- 総合的に見て、資産構成は長期的に安定しており、企業の資本構成や資産比率に大きな変動はない。流動性に関してはやや低い現金比率の中で、売掛金や在庫の増加が目立ち、運転資金管理に注意が必要とされる。一方、資産の無形部分は堅実に維持されており、長期戦略に基づく資産運用が継続されていると考えられる。