貸借対照表の構造:負債と株主資本
四半期データ
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-06-30), 10-Q (報告日: 2025-03-31), 10-Q (報告日: 2024-12-31), 10-Q (報告日: 2024-09-30), 10-K (報告日: 2024-06-30), 10-Q (報告日: 2024-03-31), 10-Q (報告日: 2023-12-31), 10-Q (報告日: 2023-09-30), 10-K (報告日: 2023-06-30), 10-Q (報告日: 2023-03-31), 10-Q (報告日: 2022-12-31), 10-Q (報告日: 2022-09-30), 10-K (報告日: 2022-06-30), 10-Q (報告日: 2022-03-31), 10-Q (報告日: 2021-12-31), 10-Q (報告日: 2021-09-30), 10-K (報告日: 2021-06-30), 10-Q (報告日: 2021-03-31), 10-Q (報告日: 2020-12-31), 10-Q (報告日: 2020-09-30), 10-K (報告日: 2020-06-30), 10-Q (報告日: 2020-03-31), 10-Q (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-30).
- 負債の構成と傾向
- 買掛金は、全期間を通じて負債に占める割合が増加傾向にあり、特に2020年12月以降に顕著な伸びを示していることから、短期取引や仕入債務の増加が見られる。長期負債においては、長期借入金の占める割合が継続的に減少し、長期的な借入金の削減傾向が観察される。一方、その他の長期負債や長期的な負債の比率は上昇しており、総負債に占める長期負債の割合は約41%から約22%へと大きく低下している。
- 資本構成と自己資本比率
- 株主資本の割合は、全期間を通じて増加傾向にあり、2020年後半から2024年にかけて大きく伸びている。特に、剰余金(繰越利益)の増加により、自己資本の比率が高まり、財務の安定性が向上していることが示唆される。総負債に対する株主資本の比率(自己資本比率)は、50%超に達しており、財務の厚みが強化されている。
- 流動負債と短期負債
- 流動負債の比率は全体的に変動しつつも、2021年以降は若干の増減はあるものの概ね高い水準を維持している。特に、短期借入金の割合は2021年頃にピークを迎え、その後は減少傾向にある。未払報酬や短期所得税などの短期負債も一定の範囲内で推移しているが、前受収益は期間を通じて変動が見られ、資金繰りの変動性を示している。
- 純資産の推移と株主資本
- 株主資本は、2019年の約38%から、2024年には約57%まで増加しており、自己資本の比率が高まるとともに、企業の財務基盤の強化が進んでいると考えられる。剰余金の積み増しにより、配当や内部留保の充実が進行していることが示される。また、その他の包括利益累計額も負の値から徐々に改善する傾向にあり、包括利益の寄与もプラスに転じていることが確認できる。
- 全体的な財務の傾向
- 総負債比率が約62%から約43%へ低下していることは、負債依存度の緩和と財務の健全化を示唆している。負債の構成においては、長期負債の割合が減少し、資本基盤の強化とともに自己資本比率が上昇している。これらの変化は、企業が財務の安定性を重視し、長期的な資本政策を推進していることを反映している。