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Microsoft Corp. (NASDAQ:MSFT)

貸借対照表:負債と株主資本 

貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。

負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。

Microsoft Corp.、連結貸借対照表:負債および株主資本

百万米ドル

Microsoft Excel
2025/06/30 2024/06/30 2023/06/30 2022/06/30 2021/06/30 2020/06/30
買掛金 27,724 21,996 18,095 19,000 15,163 12,530
短期借入金 6,693
長期借入金の当座預金残高 2,999 2,249 5,247 2,749 8,072 3,749
未払報酬 13,709 12,564 11,009 10,661 10,057 7,874
短期所得税 7,211 5,017 4,152 4,067 2,174 2,130
短期的な前受収益 64,555 57,582 50,901 45,538 41,525 36,000
現在のファイナンスリース負債 3,172 2,349 1,197 1,060 791 540
その他の流動負債 21,848 16,836 13,548 12,007 10,875 9,487
流動負債 141,218 125,286 104,149 95,082 88,657 72,310
長期借入金(当期部分を除く) 40,152 42,688 41,990 47,032 50,074 59,578
長期所得税 25,986 27,931 25,560 26,069 27,190 29,432
長期的な前受収益 2,710 2,602 2,912 2,870 2,616 3,180
繰延法人税 2,835 2,618 433 230 198 204
長期オペレーティング・リース負債 17,437 15,497 12,728 11,489 9,629 7,671
長期ファイナンス・リース負債 43,000 24,796 15,870 13,842 11,750 8,956
その他の長期負債 2,186 2,268 2,111 1,684 1,677 1,676
長期負債 134,306 118,400 101,604 103,216 103,134 110,697
総負債 275,524 243,686 205,753 198,298 191,791 183,007
普通株式および資本金 109,095 100,923 93,718 86,939 83,111 80,552
剰余 金 237,731 173,144 118,848 84,281 57,055 34,566
その他の包括利益累計額(損失) (3,347) (5,590) (6,343) (4,678) 1,822 3,186
株主資本 343,479 268,477 206,223 166,542 141,988 118,304
総負債および株主資本 619,003 512,163 411,976 364,840 333,779 301,311

レポートに基づく: 10-K (報告日: 2025-06-30), 10-K (報告日: 2024-06-30), 10-K (報告日: 2023-06-30), 10-K (報告日: 2022-06-30), 10-K (報告日: 2021-06-30), 10-K (報告日: 2020-06-30).


負債の動向
総負債は2020年から2025年にかけて継続的に増加しており、特に2025年には前年比で約33%の増加を示している。流動負債も同様に上昇しており、買掛金や未払報酬、短期所得税などの項目が大きく増加していることから、短期的な支払い義務の増加が確認できる。一方、長期借入金のうち、当期部分を除く長期借入金は減少傾向だが、長期のファイナンス・リース負債は増加しており、負債構造の変化が伺われる。長期負債の総額も増加し、資本コストや返済負担の増加の兆しといえる。
株主資本の変化
株主資本は2020年の118,304百万米ドルから2025年には343,479百万米ドルへと大きく拡大しており、これは累積剰余金やその他の包括利益の増加に起因している。特に剰余金の増加は著しく、約六倍の伸びを示している。この成長は、収益性の向上や配当政策の変化を反映している可能性がある。ただし、「その他の包括利益累計額」が負の値となる期間もあり、一定の変動要因も存在している。
資産構成と資本効率
資産総額は2020年の301,311百万米ドルから2025年の619,003百万米ドルへと約倍増している。資産増加に伴い、株主資本の拡大が全体的な資産の成長を支えている。資本利益率や負債比率の詳細は示されていないが、負債と株主資本の比率は年度を追うごとに増加しており、資本構造の変化により財務レバレッジの調整が行われている様子が伺える。
収益性と将来展望
具体的な収益性指標のデータは示されていないが、資本および負債の継続的な拡大から、経営資源の拡大とともに規模の拡大を目指していることと推察される。今後の資金調達や負債返済に関しては、負債比率の上昇とともに、より慎重な資金管理が求められる可能性がある。資本の増加は企業の成長や投資活動の拡大を示唆しており、長期的な展望には積極的な投資とリスク管理の両立が重要となるだろう。