貸借対照表の構造:資産
Old Dominion Freight Line Inc.、連結貸借対照表の構成:資産
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-K (報告日: 2018-12-31).
- 流動資産の変化傾向と割合
- 2018年から2020年にかけて、流動資産の総資産に占める割合は増加傾向にあり、2020年には約28.46%に達している。その後、2021年にやや減少し、2022年には再び約19.3%に減少している。この動きは、一時的な資産構造の変化や流動資産の保持方針の調整を示唆している可能性がある。特に、2022年の大幅な減少は、流動性の管理や資金流動性の戦略的見直しの結果と考えられる。
- 現金および現金同等物の推移
- 現金および現金同等物の割合は、2018年の5.37%から2019年に約10.1%へ増加し、その後2020年と2021年には9%台を維持したが、2022年には約3.85%に大きく減少している。これにより、流動性資産の保持方針の変化や資金の他の用途への振り向けが示唆される。
- 短期投資の状況
- 短期投資の割合は、2018年には記録がないが、2019年には不明、2020年には7.56%、2021年には5.28%、2022年には1.02%と徐々に減少している。この減少傾向は、短期運用益の追求や資産の流動性確保のための投資戦略の調整を反映している可能性がある。
- 信用関連資産の変動
- 顧客売掛金の割合は、2018年から2021年にかけて1995%前後で比較的安定している一方で、2022年にわずかに増加しており、11.96%を占めている。未収税額は2022年に0.26%を示し、その他の債権も安定した割合を維持している。これらは、信用管理や債権回収の状況に一定の安定性を示唆している。
- 固定資産と資産構成の変化
- ネット不動産および設備の割合は、2021年以降に大きく増加し、2022年には76.2%に達している。これに対して、固定資産の割合は、2018年の80.08%から2022年には80.7%まで変動が少なく、資産の大部分を固定資産が占めている状態が続いている。2020年から2021年にかけて固定資産の比率が低下しているのは、資産構造の見直しやリプレースの可能性を示唆している。
- 総合的な資産構造の傾向
- 全体として、総資産に占める固定資産の割合は高い水準を維持しており、流動資産の比率は年々変動を繰り返しているが、2022年には再び低下傾向を示している。短期資産と流動資産の構成の変化は、資金の流動性管理や投資戦略の変化を反映していると考えられる。全体として、資産構成は大きく偏っており、固定資産の比重が高いままとなっている。