損益計算書
損益計算書は、一定期間にわたる企業の事業活動の財務結果に関する情報を示しています。損益計算書は、会社が期間中にどれだけの収益を生み出したか、そしてその収益を生み出すことに関連してどのような費用がかかったかを伝えます。
Cummins Inc.、連結損益計算書
百万米ドル
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31), 10-K (報告日: 2019-12-31).
- 売上高
- 売上高は2019年から2023年にかけて一貫して増加しており、最終的には34,065百万米ドルに到達している。特に2022年から2023年にかけての伸び率は顕著であり、2023年には前年比で約21.2%の増加を示している。
- 売上原価
- 売上原価も同期間にわたり増加傾向にあり、2023年の値は25,816百万米ドルに達している。売上高の増加に伴いコストも上昇しているが、売上総利益率は2023年の8,249百万米ドルにおいて着実に回復していることから、利益率の改善が見られる。
- 売上総利益率
- 売上総利益率は2019年の約25.4%、2020年には約24.7%、2021年には約23.7%とやや低下した後、2022年には約23.9%、2023年には約24.2%に回復している。全体として、同社はコスト管理の改善とともに利益率を維持または改善しつつあることが示唆される。
- 販売費及び一般管理費
- 販売費および一般管理費は連続して増加し、2023年には33億3,300万米ドルとなった。これは売上高の増加に追随しており、管理コストの拡大も見られるものの、利益率への影響は比較的小さい。
- 研究・開発・エンジニアリング費
- 研究開発費も増加傾向にあり、2023年には約15億米ドルとなった。これは同社の技術革新や新製品開発への継続的投資を反映している可能性がある。
- その他の営業費用（純額）
- 2022年以降に顕著な増加を示しており、2023年には約2,138百万米ドルに達している。特に2023年の増加は、非定常的または特殊な費用の発生を示唆している可能性がある。
- 営業収益と費用
- 営業収益と費用は増減を繰り返しながらも、2023年には大幅な増加を示し、負担増加の中で営業利益は2022年の3,929百万米ドルから2023年には1,761百万米ドルまで低下した。これは、その他の営業費用の増加やコスト圧力の影響と考えられる。
- 営業利益
- 2023年には17.6億米ドルとなり、前年度より減少しているが、全期間を通じて高い水準を維持している。
- 利息
- 利息は年々増加し、2023年には3億7,500万米ドルと前年の約1億9,900万米ドルから著しく増加している。これは負債の増加や金利環境の変化の影響と考えられる。
- その他の収入（純額）
- この項目は期間を通じて比較的安定しており、2023年には2億4,000万米ドル程度を記録している。これにより、その他の収入源からの安定した収益を示していると考えられる。
- 税引前当期純利益
- 税引前利益は一定範囲内で推移し、2023年には16億2,600万米ドルに落ち着いている。前年度と比較するとやや減少しているが、総じて高い収益性を維持している。
- 所得税費用
- 所得税費用も増加しており、2023年には7億8,600万米ドルに上る。税負担の増加が見られるものの、純利益への影響は限定的である。
- 連結当期純利益
- 2023年の純利益は8億4,000万米ドルと、前年度の約21.8億米ドルから大きく減少している。この減少は、その他の営業費用の増加や税負担の拡大に起因している可能性が高い。
- 非支配持分に帰属する当期純利益
- 非支配持分に帰属する利益は一貫して負の値を示し、2023年には約1億5千万米ドルに拡大している。これは子会社や事業単位における非支配部分の損失や収益の減少を反映していると考えられる。
- カミンズに帰属する当期純利益
- カミンズに帰属する純利益は2023年に7億3,500万米ドルとなり、これは過去数年と比較して大幅な減少である。この減少は売上高の伸び悩みやコスト増加の結果と見られる。