貸借対照表の構造:負債と株主資本
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レポートに基づく: 10-K (報告日: 2024-12-29), 10-K (報告日: 2023-12-31), 10-K (報告日: 2022-12-31), 10-K (報告日: 2021-12-31), 10-K (報告日: 2020-12-31).
- 負債構成の変動と傾向
- 総負債比率はおおむね一定しており、2020年から2024年にかけて約60%前後で推移している。流動負債は全期間で高い割合を占めており、特に2022年に29.78%とピークに達している。一方、非流動負債は約30%前後で推移し、長期借入金や長期納税額の割合に変動が見られる。長期借入金は2020年の18.66%から2024年の17.02%にやや低減し、長期納税額は順次減少している。負債の内訳では、未払負債と未払リベート・返品・プロモーション費用の割合がともに上昇傾向を示しており、これらの項目が増加している。
- 株主資本の推移
- 株主資本の割合は2020年の36.18%から2023年に41.04%まで増加し、その後やや縮小して39.69%に落ち着いている。利益剰余金と追加資本金は総合的に増加傾向にあり、特に2023年には91.81%とピークに達していたことから、累積利益の蓄積が顕著であったと考えられる。逆に、財務省保有の普通株式(原価)の割合は負の値を示し、資本調達方法や株式の所有構造に特異な動きが示唆される。
- その他の負債と包括損失項目の変動
- その他包括損失累計額は負の値で推移し、2020年の-8.71から2024年の-6.52へとやや改善している。これは、過去の損失項目の一部が相殺された結果と推測される。その他の負債は2024年に9.74と比較的高い割合に増加している。これらの項目は、企業の潜在的なリスクや負債管理の変化を示唆している可能性がある。
- 総括
- 全体として、負債比率は比較的一定範囲内で安定しており、自己資本比率も増加の傾向にある。流動負債の占める割合が高く、短期負債への依存度が高いことから、流動性管理が重要課題として浮上している。一方、長期資金の占める割合は安定を保っており、利益剰余金の増加により自己資本の蓄積が進んでいることがわかる。総じて、資本構造は安定していると評価できるが、流動負債の増加傾向や特定負債カテゴリの変動には注意を要すると考えられる。