貸借対照表:負債と株主資本
四半期データ
貸借対照表は、債権者、投資家、アナリストに、会社のリソース(資産)とその資本源(資本および負債)に関する情報を提供します。通常、企業の資産の将来の収益能力に関する情報や、売掛金や棚卸資産から生じる可能性のあるキャッシュフローの指標も提供します。
負債は、過去の出来事から生じる会社の義務を表し、その決済は企業からの経済的利益の流出をもたらすと予想されています。
レポートに基づく: 10-K (報告日: 2019-12-31), 10-Q (報告日: 2019-09-29), 10-Q (報告日: 2019-06-30), 10-Q (報告日: 2019-03-31), 10-K (報告日: 2018-12-31), 10-Q (報告日: 2018-09-30), 10-Q (報告日: 2018-07-01), 10-Q (報告日: 2018-04-01), 10-K (報告日: 2017-12-31), 10-Q (報告日: 2017-10-01), 10-Q (報告日: 2017-07-02), 10-Q (報告日: 2017-04-02), 10-K (報告日: 2016-12-31), 10-Q (報告日: 2016-10-02), 10-Q (報告日: 2016-07-03), 10-Q (報告日: 2016-04-03), 10-K (報告日: 2015-12-31), 10-Q (報告日: 2015-09-27), 10-Q (報告日: 2015-06-28), 10-Q (報告日: 2015-03-29).
- 流動負債の推移
- 全体的に流動負債は、2015年から2019年にかけて継続的に増加している。特に2018年から2019年にかけて顕著な増加が見られ、2018年の8,288百万米ドルから2019年の9,791百万米ドルへと上昇していることから、短期負債の増加傾向が確認できる。この動向は、流動負債の増加が短期資金需要の拡大または運転資本の効率的な管理に関連している可能性を示唆している。
- 長期負債の変動
- 長期負債は、2015年から2019年までおおむね横ばいまたはわずかに減少しており、2018年には11,108百万米ドルを記録した後、2019年には11,592百万米ドルに微増している。特に、2018年以降の安定した推移は、財務戦略の見直しまたは資金調達のコスト管理の結果と考えられる。一方で、借入金の残高は全体的に減少傾向にあり、資本に対する長期負債の比率低減を示唆している。
- 総負債と資本の動向
- 総負債は、2015年の17,892百万米ドルから2019年には22,311百万米ドルへ増加している。特に2018年と2019年にかけて顕著な増加傾向を示しており、資産の投資や借入金の増加が反映されている。一方、株主資本(純資産)は、総資本の増加とともに持続的に拡大しており、特に2018年から2019年にかけて増加幅が大きい。これは、累積剰余金の増加や包括利益の動きと関連している可能性がある。特に、剰余金と株主資本の合計は、ほぼ同じ期間において一定の増加を示しており、企業の収益性改善または配当政策の見直しを示唆している。
- その他の負債の構造変化
- 未払退職者給付や長期負債などの項目は全体的に増加傾向にあり、特に2018年から2019年にかけて大きな増加が見られる。これにより、引退給付や長期的な支払い義務の管理が一層重要となっていることが示唆される。特に、未払退職者給付は、従業員関連負債管理の一環として注目される。
- 資本構造と収益性
- 追加資本金は、2015年以来不連続ながらも増加しており、企業の資本調達活動の一端を反映している。剰余金は一貫して増加しており、2015年の16,017百万米ドルから2019年の21,487百万米ドルに拡大している。これにより、企業の長期的な利益剰余の蓄積が進んでいることが示唆される。株主資本の合計も同期間で増加し、資本の積み増しと収益性の向上が裏付けられている。
- 包括損失の動向
- その他包括損失累計額は、2015年の−7,353百万米ドルから2019年には−9,260百万米ドルへと増加しており、累積損失の拡大を示している。これは為替変動やヘッジ取引の損失など、非実現損失の増加に起因する可能性がある。