Cummins Inc. (NYSE:CMI)

売上総利益率は、2020年第1四半期から2023年第4四半期にかけて、23.71%から25.43%の範囲で推移しました。2020年第1四半期にピークを迎え、その後緩やかに低下し、2021年第3四半期に最低値に達しました。その後、2023年第4四半期にかけて若干の上昇傾向が見られますが、全体としては安定した水準を維持しています。2024年第1四半期には24.29%と、直近の四半期と比較してわずかに上昇しています。

営業利益率

営業利益率は、2020年第1四半期の11.23%から2023年第3四半期にかけて上昇傾向にありましたが、2023年第4四半期には大幅に低下しました。2021年第2四半期に12.28%とピークを記録した後、2022年第3四半期には10.28%まで低下しました。2023年第3四半期には5.17%まで落ち込み、2023年第4四半期には4.87%と、過去最低水準を更新しました。この低下は、収益性の悪化を示唆しています。

純利益率は、営業利益率と同様に、2020年第1四半期から2021年第2四半期にかけて上昇傾向にありましたが、その後は変動が大きくなっています。2021年第2四半期には9.52%とピークを記録した後、2022年第3四半期には7.32%まで低下しました。2023年第3四半期には2.16%と大幅に低下し、2023年第4四半期には5.7%に回復しましたが、依然として過去の水準を下回っています。この変動は、収益性の不安定さを示唆しています。

自己資本利益率 (ROE)

自己資本利益率は、2020年第1四半期の29.82%から2022年第4四半期にかけて低下傾向にありましたが、その後は回復傾向にあります。2020年第1四半期にピークを迎え、その後緩やかに低下し、2022年第3四半期に最低値に達しました。2023年第3四半期には8.31%と過去最低水準を記録しましたが、2023年第4四半期には21.37%に大幅に回復しました。この回復は、資本効率の改善を示唆しています。

総資産利益率 (ROA)

総資産利益率は、自己資本利益率と同様に、2020年第1四半期から2022年第3四半期にかけて低下傾向にありましたが、その後は回復傾向にあります。2021年第2四半期に9.75%とピークを記録した後、2022年第3四半期には6.43%まで低下しました。2023年第3四半期には2.3%と過去最低水準を記録しましたが、2023年第4四半期には6.09%に回復しました。この回復は、資産効率の改善を示唆しています。

全体として、収益性は低下傾向にありますが、資本効率と資産効率は2023年第4四半期に回復傾向にあります。営業利益率と純利益率の低下は懸念材料であり、今後の動向を注視する必要があります。

売上高は、2020年3月期から2020年12月期にかけて、5,011百万米ドルから5,830百万米ドルへと増加しました。その後、2021年4月期には6,092百万米ドルに達し、緩やかな増加傾向を示しました。2021年7月期から2021年12月期にかけては、6,111百万米ドルから5,850百万米ドルへと若干の減少が見られました。2022年に入り、売上高は増加に転じ、2022年12月期には8,453百万米ドルに達しました。2023年3月期には8,638百万米ドルと最高値を更新しましたが、その後は2023年12月期に8,543百万米ドル、2024年3月期には8,403百万米ドルと若干の減少傾向を示しています。

売上総利益率（百万米ドル）

売上総利益率は、2020年3月期に1,294百万米ドルで始まり、2020年6月期に890百万米ドルへと減少しました。その後、2020年9月期に1,349百万米ドル、2020年12月期に1,361百万米ドルと回復しました。2021年に入り、2021年4月期に1,486百万米ドル、2021年7月期に1,478百万米ドルと増加傾向が続きました。2021年10月期には1,414百万米ドル、2021年12月期には1,317百万米ドルと減少しましたが、2022年に入り、2022年3月期に1,532百万米ドル、2022年6月期に1,726百万米ドル、2022年9月期に1,642百万米ドル、2022年12月期に1,819百万米ドルと大幅に増加しました。2023年3月期には2,029百万米ドルと最高値を記録し、その後は2023年6月期に2,148百万米ドル、2023年9月期に2,071百万米ドル、2023年12月期に2,001百万米ドルと減少傾向を示しています。2024年3月期には2,041百万米ドルと若干の回復が見られます。

売上総利益率（％）

売上総利益率は、2020年3月期に25.43％で始まり、2020年6月期に24.7％、2020年9月期に24.78％、2020年12月期に24.7％と比較的安定していました。2021年に入り、2021年4月期に24.34％、2021年7月期に24.51％と小幅な変動が見られました。2021年10月期には23.91％、2021年12月期には23.71％と低下傾向がみられました。2022年に入り、2022年3月期に23.61％、2022年6月期に24.16％、2022年9月期に23.77％、2022年12月期に23.94％と変動しました。2023年3月期には23.72％、2023年6月期には24.23％、2023年9月期には24.22％、2023年12月期には24.29％と安定した水準を維持しています。

売上高と売上総利益率（百万米ドル）は、全体的に連動して推移しています。売上高の増加に伴い、売上総利益率（百万米ドル）も増加する傾向が見られます。しかし、2021年後半から2023年にかけて、売上高の増加が鈍化する一方で、売上総利益率（百万米ドル）は増加し続けており、コスト管理の改善や製品ミックスの変化などが影響している可能性があります。売上総利益率（％）は、23％台で比較的安定しており、大きな変動は見られません。

営業利益は、2020年3月期から2023年6月期まで、概ね上昇傾向を示しました。2020年3月期の634百万米ドルから、2023年6月期には997百万米ドルまで増加しています。しかし、2023年9月期には大幅な減少が見られ、-1212百万米ドルとなり、その後、2023年12月期には923百万米ドルに回復しています。2024年3月期は923百万米ドルで、前四半期と同水準です。

売上高は、2020年3月期の5011百万米ドルから、2022年12月期には8453百万米ドルまで一貫して増加しました。2023年3月期には8638百万米ドルとピークに達し、その後、2023年6月期には8431百万米ドル、2023年9月期には8543百万米ドル、2023年12月期には8403百万米ドルと、緩やかな変動が見られます。2024年3月期は8403百万米ドルで、前四半期と同水準です。

営業利益率

営業利益率は、2020年3月期の11.23%から、2021年7月期には12.28%とピークに達しました。その後、2022年3月期には10.28%まで低下し、2022年12月期には11.12%に回復しました。2023年9月期には5.17%と大幅に低下し、2023年12月期には4.87%まで低下しています。2024年3月期は4.87%で、前四半期と同水準です。

売上高の増加と営業利益の増加は、2022年12月期まで概ね相関関係にあります。しかし、2023年9月期以降、売上高は比較的安定しているにもかかわらず、営業利益が大幅に変動しており、営業利益率の低下に繋がっています。特に2023年9月期は、売上高が8543百万米ドルであるにもかかわらず、営業利益が-1212百万米ドルと大幅な損失を計上しており、その要因を分析する必要があります。

当期純利益は、2020年3月期から2021年12月期にかけて、概ね500百万米ドルから600百万米ドルの範囲で推移しました。2022年12月期には700百万米ドルを超え、2023年3月期には一時的に減少したものの、2023年12月期には大幅に増加し、1993百万米ドルを記録しました。2024年3月期には減少しています。

売上高

売上高は、2020年3月期から2021年7月期にかけて、5000百万米ドルから6100百万米ドルの間で変動しました。その後、2022年12月期にかけて増加傾向にあり、8638百万米ドルに達しました。2023年を通して8400百万米ドルから8600百万米ドルの範囲で推移し、2024年3月期には若干減少しています。

純利益率は、2020年3月期から2021年10月期にかけて、8%から9.5%の範囲で比較的安定していました。2022年6月期には7.32%に低下し、その後は7%台後半から8%台前半で推移しました。2023年12月期には2.16%に大幅に低下し、2024年3月期には5.7%に回復しました。

売上高は増加傾向にある一方、当期純利益は変動が大きく、特に2023年12月期に顕著な増加が見られます。純利益率の変動は、売上高の成長と利益の伸びの間に乖離があることを示唆しています。2023年12月期の純利益率の低下は、売上高の増加に比べてコストが増加したか、またはその他の要因により利益が圧迫された可能性を示唆しています。2024年3月期には純利益率が回復傾向にありますが、依然として過去のピークを下回っています。

当期純利益は、2020年3月期から2021年12月期にかけて、概ね500百万米ドルから600百万米ドルの範囲で推移しました。2022年3月期には702百万米ドルと増加し、その後、2022年6月期に400百万米ドル、2022年9月期に631百万米ドル、2022年12月期に790百万米ドルと変動しています。2023年3月期には720百万米ドルと比較的安定していますが、2023年6月期には656百万米ドルに減少しました。2023年9月期には大幅な減少が見られ、-1431百万米ドルとなり、2023年12月期には1993百万米ドルと大きく回復しています。

株主資本合計

株主資本合計は、2020年3月期から2023年12月期にかけて一貫して増加傾向にあります。2020年3月期の7068百万米ドルから、2023年12月期には10337百万米ドルまで増加しました。ただし、2023年9月期には8850百万米ドルと一時的に減少しています。2024年3月期には9067百万米ドルとなっています。

ROE（自己資本利益率）は、2020年3月期の29.82%から、2021年12月期には25.15%まで低下しました。その後、2022年3月期には23.07%とさらに低下しましたが、2022年6月期には23.44%、2022年9月期には22.84%、2022年12月期には23.97%と小幅な変動を示しました。2023年3月期には26.22%に上昇し、2023年6月期には24.58%に低下しました。2023年9月期には8.31%と大幅に低下し、2023年12月期には21.37%に回復しています。2024年3月期には21.37%となっています。

当期純利益とROEの変動は、株主資本合計の増加と相まって、収益性の変化を示唆しています。特に、2023年9月期の当期純利益のマイナスとROEの大幅な低下は注目に値します。しかし、2023年12月期には両指標ともに回復しており、一時的な要因による影響の可能性も考えられます。ROEは全体的に20%台で推移しており、比較的安定した収益性を維持していると言えます。

当期純利益は、2020年3月期から2021年12月期にかけて概ね増加傾向を示しました。2020年3月期の511百万米ドルから、2021年12月期には790百万米ドルに増加しています。しかし、2022年3月期には400百万米ドルに減少し、その後、2022年12月期には631百万米ドルまで回復しました。2023年3月期は720百万米ドルと増加しましたが、2023年12月期には-1431百万米ドルと大幅な減少を見せ、2024年3月期には1993百万米ドルと大きく回復しています。

総資産

総資産は、2020年3月期の20076百万米ドルから、2022年12月期には31433百万米ドルまで一貫して増加しました。2023年3月期には31735百万米ドル、2023年6月期には32097百万米ドルとさらに増加しましたが、2023年12月期には32005百万米ドル、2024年3月期には31827百万米ドルと若干減少しています。全体としては、安定的な成長傾向が見られますが、直近の期間では横ばい傾向が示唆されます。

ROA

ROA（総資産利益率）は、2020年3月期の10.5%から、2021年7月期には9.75%まで一時的に低下した後、2021年12月期には8.99%に減少しました。2022年3月期には8.07%と低下し、2022年6月期には8.37%に若干回復しました。その後、2022年9月期には6.43%と大幅に低下し、2022年12月期には7.1%に回復しました。2023年3月期は8.03%と増加しましたが、2023年12月期には2.3%と大幅に低下し、2024年3月期には6.09%に回復しています。ROAは、当期純利益の変動に連動して大きく変動しており、収益性の変化が資産効率に影響を与えていると考えられます。